2023年もワカサギシーズンが到来。今回は群馬県の「赤城大沼」と「榛名湖」のワカサギ釣りを釣行記を混じえて紹介する。どちらの釣り場も解禁直後の釣行で束超えを達成し、今シーズンも期待が持てそうだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)
2023ワカサギ釣りシーズン開幕
今年もワカサギシーズンが始まった。春に生まれたワカサギは、夏の間に成長し、秋には釣りの対象になる。そして次の春に産卵を終える、いわゆる年魚だ。だが、成長が遅れた個体が生き残り、越年魚として翌春に産卵するものもいる。こうしたワカサギの生態、県の条例、漁協や船宿の都合など、さまざまな事情で解禁の有無や時期が決まるので、釣行時には解禁日を確認することが肝要だ。
夏から釣りのできた湖では、神奈川県の芦ノ湖、群馬県の赤谷湖、栃木県の東古屋湖、長野県の木崎湖などがある。また、9月1日に解禁したのが、群馬県の赤城大沼、榛名湖、山梨県の山中湖。そして、9月20日解禁の中禅寺湖などが続く。
やがて平地の相模湖、円良田湖、鮎川湖、鳴沢湖、高滝湖などが続々と解禁していく。寒さが増すとともに各地のドーム船、屋形船が活況を呈し、年末から年明けに向けて氷上釣りが加わっていく。
ここでは、群馬県の赤城大沼と榛名湖を、解禁直後の釣行記を交えて紹介する。
赤城大沼
群馬県前橋市にあり、湖面の標高は1310mと高いため、気温は平地よりも10度ほど低い。私は30年ほど前から訪れているが、毎年9月1日を楽しみに待っていた。今季は解禁翌日の9月2日(土)に釣行。
6時すぎに到着。ボートの準備をしていた土産物店・バンディ塩原の若旦那と談笑、前日解禁日の状況を聞くと、ポイントはバラけているが、魚影は全体的にあるとのこと。店で年券を作ってもらい、ボート代を清算。年券は4000円になっていた。
7時になると、ボートはいっせいにポイントに向けて出発。私は例年、比較的はずれの少ない学校前を目指す。
タックルとエサ
リールは電動リール、穂先は長めのものを選択。タナが広いので、仕掛けは長めのものをセレクト。この時期のハリは、色付きやティンセル付きの擬餌バリが多く使われるので、その種類の仕掛けを選んだ。
途中金バリの仕掛けも使ってみたが、これも効果的。擬餌バリだけで釣れるときもあるが、やはりエサを付けたほうがよくて、ところどころ白サシ(カット)や赤虫を付けた。
ポイントは学校前が好調だった
学校前は、魚影はあるものの食いが悪く、11時の時点で30尾程度。そこで、島裏へ移動。朝から入っていた仲間が「食いが止まった」と言っていたが、1時間ほど粘って数尾追加。学校前に戻ることに。時間的によかったのか、朝のポイントから10mほどしかずれていないのにペースアップ。一荷や3点掛け4点掛けもあった。
終了時間が16時なので、15時すぎに納竿。釣果は133尾だった。赤城大沼で1束超えは満足できる内容。型は2割くらいが9~12cmほどの越年魚、残りの8割が当歳魚と見られた。
別のポイントに入った仲間は、逆に8割くらいが大型の越年魚らしかった。ただ、越年魚も例年と比べるとひと回り小さい。そのぶん、当歳魚は例年よりも大きくて数も多く感じた。
赤城大沼