アユルアー特集第三弾は、アウトドアブランド「Foxfire」をはじめ、釣り具の販売もしている株式会社ティムコのフィッシング部企画営業課・浅井さんにインタビュー。「Ayu Game」を掲げる同社に、アユルアーの開発背景や、現状の課題、楽しさなどを伺った。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部 河野陸)
友釣りとの共存について
気になる「友釣り」との共存についても率直に聞いてみた。
友釣りの方との距離感はどれくらいが望ましい?
友釣りは竿・仕掛けが長いので、隣に入る時は倍の長さくらい離れて入ることを推奨したいです。
先行者がいる時の声掛けについて
もちろん、隣に入る時に声掛けは必須です。その時も、「こんにちは、お隣良いですか」だけではなく、さらに1歩踏み込んで「下流のあのあたりに入ってもお邪魔にならないですか」など、相手の心情を考慮した声掛けをしてほしいですね。またこの声掛けは、友釣りの人だけでなく、同じルアー釣りの人にも実施してほしいです。具体的に何m離れようではなく、必ず「お隣さんにどこらへんなら邪魔にならないか」も聞けるとお互い気持ちよく釣りができると思います。
アユルアー認可河川は増加傾向
現在、アユルアーを認可する河川も増えてきている。今後さらに増やす為にはどのような動きが大事になってくるか伺った。
認可河川を増やす為には?
いまアユルアーをNGにしている河川に対しては、メーカーからの働きかけではなく、行政との連携も大事になってくるのではないかと思います。
釣り人の謙虚な姿勢が大事
相模川ではこの3年ほどでルアーでアユ釣りをする人が何倍にも増えました。入漁券の監視員の方からは「ルアーのお客さんも皆さん漁券を購入されていてマナーが良いですね。」との声を聞きました。
入漁券を買って、その川の漁業規則を守って釣りをすることはもちろん、お互いに気持ちよく釣りが出来るように先行者とのコミュニケーションをとること。ゴミを釣り場に残さないこと。といった基本的なマナーを守る事がとにかく大事だと思います。
まだ十分に認知されていない釣りですから、新たに受け入れられるためには謙虚な姿勢で釣りに臨むことが大切です。ルアーの人はマナーが良く、トラブルもない上にたくさんの釣り人が来てくれる・・・という前例が既に解禁している河川で増えれば、新たに解禁に向けて考えてみようか、となる漁協さんも増えるのではないでしょうか。
アユゲームはワクワクできる釣り
最後にアユゲームの魅力について伺った。
アユゲームの魅力とは?
アユがヒットすると、小さい型でも強い引きが楽しめます。初心者の方も「これだけ引くの!」と良く驚かれています。アユゲームは、釣り本来の楽しみである「ギュンギュン」の引きや、竿先が持っていかれるような明確な当たり、釣った後の食事など、すべての面において満足度がとても高いと思います。この辺をこれから始める人に楽しんでもらいたいです。
やりこみ要素も満載!
ただ釣るだけでなく、「どうすれば人より大きなサイズが獲れるか」などを考えていくと、重さや針の大きさ・数などプランニングを立てる必要があり、やりこみ要素も強くなってきます。プランニングを立てるところまで行くと、気づいた時には「アユゲームの沼」にハマっていると思います。(笑)
<河野陸/TSURINEWS編集部>