難しいイメージがあり苦手意識を持つ方も多いトップウォーターですが今回その奥深さや技法・タックルセッティングについても触れてみたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・小塩勝海)
セッティング別おすすめロッド
ここからは、セッティング別のおすすめロッドをご紹介します。
スコーピオン1581F-2
言わずと知れたレジェンド村田基氏がプロデュースした旧ワールドシャウラ。通称青シャウラのブランクを用いた人気ロッドで、かなり粘りとパワーのあるロッドです。
村田さんの代名詞であるキャストコントロールの利点を出すためか、先側が顕著に曲がりやすくてバッドのパワーがかなり強いブランクになっています。
曲がりやすくてパワーがあるので、ラインスラッグが出しやすいという利点があるものの、ルアーに力が加わる時にロッドワークで入力した力が減衰してしまう欠点があります。
バッドパワーを使って大振りで前や左右に大きく飛ばすようなアクションには向いていますが細かで繊細なアクションを出す時は慣れが必要です。
スコーピオンXV1581F-2
こちらのロッドは、今回紹介する中では最も安価でコストパフォーマンスが良いモデル。名作と名高いスコーピオンXTのブランクを使用しているため、古参アングラーの方々なら馴染み深いかもしれませんね。
特性としては現行のスコーピオンシリーズと同じように先側がよく曲がる特性ですが、パワーが現行のスコーピオンほど強くありません。
スコーピオンの使用感が好きな方であればパワーダウン版として使うのもいいですし、ロッドパワーを落としてラインスラッグをたくさん出しながら小さく誘えます。
比較的ロッドワークの練度が低くても使いやすいロッドだと言えます。安価にジャーキング・トップウォーターのタックルを試してみたい方にはおすすめです。
ブラックレーベルSG551LRB
こちらのロッドは、スコーピオンシリーズよりも先側の曲がりが少ない代わりにバッドパワーが少し弱めのロッド。左右や前側にルアーを飛ばすようなアクションよりも一か所でネチネチと動かすアクションに分があります。
ガイドリングが小さいので、20lbクラスの糸を使うと少し抜けが悪い感じはあると思いますが、繊細なルアーの操作をする上ではティップで小さく弾くだけでルアーが素直に動かせます。
現在の日本市場でまともなトップウォーター・ジャーキングロッドは、ブラックレーベルかカリプソしか無いと断言するアングラも見かける程です。POP-R・P60からトーピードくらいの小型から中型ぐらいのトッププラグにおすすめです。
ヒロイズムカリプソLJ・SJ
今回紹介する機種の中では一番高価で少数生産なロッドです。入手が少し難しいロッドではありますが、ルアーを操作する上では最もバランスが良いと言えます。
名前にヒロイズムと書いてある様に、アメリカンルアーのレジェンドヒロ内藤さんが仕上げた最新モデルのロッドです。とにかくハードプラグの操作感を極めたトッププラグ・ジャークベイトに特化。ティップからバッドまでしっかりと芯があるような堅牢さと速い振り抜きでも負荷を感じにくい軽量感があります。
ルアーで水を一気に弾き飛ばしたり、こまめで繊細な首振りアクションを出すのが得意。練度が高ければ大きく左右に飛ばしたりロッドワークでルアーの浮き姿勢や動きの姿勢を変換させる事ができます。タックルを一本に絞りたい方にはおすすめです。
<小塩勝海/TSURINEWSライター>