楽しく釣って、美味しく食べて、そして健康にも良い。釣りはまさに一石三鳥の遊びだ。今回はそんな一石三鳥の遊び、釣りと釣った魚がいかに健康に役立つかを書いてみたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)
釣りは健康にも良い
日本人は昔から魚が好きだ。ハンバーグやらステーキやら、欧米化した食事が主流となりつつある現代でも、朝食にはアジの干物とわかめのお味噌汁が美味しく感じる。そうではないだろうか?
そして、釣り人も魚好きが多い。釣った魚を自分で捌いて刺し身で食べるなんて、まさに道楽の極みだろう。そういう筆者もお寿司屋さんへ行けばコハダしか頼まない、”コハダマニア”だ。
そして、魚はどんな種類でも美味しいだけでなく体に良いものが多い。楽しく釣って、美味しく食べて、そして健康にも良い。釣りはまさに一石三鳥の遊びなのだ。
釣れない時は缶詰がおすすめ?
釣った魚で健康にと書いておいて缶詰かよと思うだろうが、そもそも食べて健康になる遊びなんて釣り以外にはできないのだ。しかし、それも魚や健康の知識があってのこと。
確かに釣れた魚をそのまま生で食べる方が添加物等がなく、健康的に思われがちだ。しかし、釣れたての魚には、海や川の汚染の影響、寄生虫の怖さなどのリスクもある。それに狙った魚が釣れるとも限らない。
そんな時こそ缶詰がおすすめだ。スーパーで魚自体を買えば良いと思うだろうが、一説によれば缶詰は酸化防止効果があり、生や焼いた魚よりも栄養があるのだとか。
缶詰と言えば、サバやイワシが思い付くが、アジやサバ、イワシなどは夏〜秋に近くの漁港へ行けば大量に釣れる。生はもちろん、煮ても焼いても美味しい。
けれどもサバなどはとても当たりやすいし、生で食べるにはそれなりの調理が必要になる。さらに、新鮮ならば新鮮なほど寄生虫の危険も増す。
それでも釣る楽しみと新鮮さを考えれば、釣りたてが1番なのは間違いないだろう。だが、釣りは自然相手だけにいつも大漁とは限らない。そんな時には保険に缶詰もありだろう。
栄養満点の釣り魚
では、どんな魚が健康的で釣って楽しいのか?についてにも触れておこう。
アジ/サバ/イワシ
まずは、先にも書いたようにアジ、サバ、イワシだ。これは、サビキ釣りという撒き餌を使った釣り方が一般的だ。堤防や岸壁などでも手軽に釣れるので、初心者でも釣りやすい。
特にサバやイワシは食べても体に良い。血液をサラサラにしたり、美容や骨の健康にも役に立つ。
ウナギ
次は、ウナギだ。これは夜釣りがメインになるが、意外と身近な川で釣れる。仕掛けも市販のもので大丈夫だし、エサのミミズは自前で用意すれば、エサ代も浮く。ウナギにはビタミンやミネラルが多く、疲労回復や体力維持、特に夏バテ防止にはピッタリだ。
タコ
最後は、タコだ。そう、あのタコだ。エビに似せたカラフルなエギ(餌木)というルアーで釣るのが流行りだが、本物のカニを針にくくり付けた、テンヤと言われる釣り方もある。
タコには体の毒を外へ出してくれる効果や、ウナギ同様に疲労回復が期待できる。ここで取り上げた魚類はほんの一部だが、この他にも釣って楽しく食べて健康的な魚類はたくさんいる。釣りを楽しむだけでなく、こうした健康面を考えてみても面白い。
バランスが大事
とはいえ、いくら魚が健康に良くても偏った食事をしてはいけない。肉も魚も野菜もバランス良く食べることが大事だ。釣りもそうだ、思いっきり体を動かして釣って、その魚を食べるからこそ健康的なのだ。
やはり缶詰ばかりでは味気ない。釣りはスポーツだと言うが、ルアーフィッシングなどはまさにそうだ。魚を釣ることよりも、釣る過程や体を使って苦労するところに面白さがある。大げさだが、体力も精神力もかなり必要だ。
そのためには、やはり健康でなくてはならない。釣り人がヘロヘロでは、魚に勝てないというわけだ。その健康に釣った魚が役立つのならば、釣りは健康と楽しさを両立する優良趣味と言えるのではないだろうか。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>