台風がやってくる前に、ハゼを釣って楽しもうと8月中旬、三重県四日市市にある楠漁港の隣を流れる鈴鹿川派川の河口へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
鈴鹿川派川でハゼ釣り
釣行当日は、出発すると車のフロントガラスに雨が当たりだしたが、到着するころには小降りになった。虹も見えてひと安心。日の出時間を迎えるころには雨は気にならなくなった。釣具をコンパクトにまとめて北堤へ降りる。
ハゼ釣り仕掛け
水門近くのテトラには、エサの小魚を探すように川面を見つめているシラサギ。鵜はぬれた羽根を乾かすように大きく広げていた。他にも多くのシラサギや鵜が見える。鳥がいるということは、魚もいるってこと。釣れそうな予感にワクワクする。
当日のポイント
楠漁港と鈴鹿川派川を仕切るように真ん中に北堤が伸びている。河口手前の右岸に釣具を置いて釣り座を構えた。
干潮時の中洲は鳥たちの楽園
当日の潮は中潮で、満潮は午前4時17分。すでに満潮から1時間以上が過ぎているが、水量は十分だ。鈴鹿川派川は、干潮になると中州が現れて鳥たちの楽園となる。バードウオッチングにも人気のスポットだ。
狙うポイントは、右岸際から2~3mの幅で少し深くなっている流れ。
10cm級ハゼ連発
ハゼの反応を見るためにイシゴカイを大きく刺して4~5m前方へ軽くチョイ投げする。仕掛けが底に着いたらイトフケを取り、ゆっくりリールを巻く。足元から2~3m先の深い流れに仕掛けが入るとピリピリと小さなアタリが続くが、サオ先を押さえ込まない。回収するとイシゴカイが半分食べられていた。
イシゴカイを小さめに刺して投げると、プリプリと明確なアタリが出た。サオ先がクイッと引き込まれたのでアワせると、心地いい抵抗が伝わる。水面から飛び出したのは10cm級のハゼだった。
次投はコツコツときたら少し待つ。プルプルと追い食いしてハゼのダブルヒットだ。
ポイント移動でアタリ復活
新子も成長して大きくなっている。活発なアタリに追い食いばかりを狙って待ち過ぎると、きれいにエサだけ食べられてしまう。ハゼとの微妙な駆け引きを楽しみながら追加する。
足元を狙い過ぎると、カニがヒットしたり根掛かりしたりして仕掛け交換が必要になる。アタリが少なくなったら、少し上流や下流側へ移動して探るとプルプルと小気味いいアタリが復活。
最終釣果
ベビーハゼはリリースしながらハゼ釣りを楽しみ、9~12cmを20匹キープ。午前7時すぎに納竿した。ハゼの魚影は濃いので、これから秋の良型の数釣りが楽しみだ。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
鈴鹿川派川