7月中旬、今回は福岡県行橋市・沓尾海岸沖へキス釣りに行ってきた。沓尾海岸沖は、祓川の河口でキスの好ポイント。釣行の様子と含めて、沓尾海岸沖の攻略法も解説するので参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)
沓尾海岸沖でキス釣り
7月中旬、今回の釣りは福岡・行橋・沓尾海岸沖でのキス釣りだ。同行者は釣りクラブ二期生の岩本さん。
沓尾海岸沖の特徴
この釣り場は祓川河口に位置する。キスが釣れる理由のひとつは大きな川が近くにあること。川から砂が運ばれて砂浜が形成され、砂浜には虫類や貝類のほかにカニやエビなど多く生息するためキスの格好のエサ場となっている。
もうひとつ沓尾海岸でキスが釣れる理由は干満差が大きく魚たちが活発に移動すること。広範囲に移動すれば釣れる確率も高くなってくる。また、海岸には砂浜になっているところと水たまりになっている場所が交互に発生し、後者の場所がキスの魚道となっている。
また、海岸沖がすべて砂地だと思ったら大間違いで、ところどころ泥地の場所もある。キスのアタリがないときはアンカーを挙げてみて海底の地質を早く見極めて釣ることだ。引き上げたアンカーに何もついていなければ砂地なのでその周辺は釣れるはずだ。
また、ここは大潮の満潮時で水深は2~3mと浅いため、釣れる時間帯は満潮前後の2時間と限られる。それをすぎると水深が1m以下となり、キスが釣れなくなる。
キスの釣り方
釣り方としては、20~30mほど軽く遠投してオモリの着底と同時にイトフケを取り、仕掛けをゆっくりと手前に引き寄せながらアタリを待つ。
ツーンツーンといったサオ先をひったくっていく強いアタリがあればリールを巻くのを止め、少し送り込んで、少し待つこと。
再びゆっくり引き寄せたときにサオ先を引き込むような強いアタリがあったときは軽く手首でアワセを入れてやればキスがハリ掛かりする。
エサのつけ方
次に大事なのはエサのつけ方。ハリの形「し」の字にならないよう真っすぐにつけること。エサが長過ぎればエサの先ばかり突かれてハリ掛かりしないので、エサはハリに真っすぐに刺して、ハリ先から1cm前後で切ってやる。するとエサを吸い込みやすくなるのでハリ掛かりがよくなる。
キス釣り仕掛け
ちなみに私のキス釣り仕掛けはオリジナルで仲間から「キスまっしぐら」と呼ばれている。
1投目から良型17cmダブル
さて、当日は大雨の影響で潮目に流木が帯状になって浮かんでおり、それらを迂回しながらポイントへ移動。大切なのはすぐにアンカーを入れず、キスのアタリがあってからアンカーを入れることだ。
急いで仕掛けを作って第1投、仕掛けの着底を待ってイトフケを取っていると、いきなり岩本さんにアタリ。サオ先は大きく曲がっており、良型キスに間違いないようだ。釣り上げたのは17cm前後のキスがダブルで釣れていた。
私のサオにも第1投目からツーンツーンとアタリがあり、少し待ってからゆっくりと動かすと小気味良いアタリが伝わり、手首でアワセを入れるとサオに乗った。釣れたのは20cmと17cmのダブル。
20cmを筆頭に短時間で数釣り達成
急いでゆっくり静かにアンカーを入れ、それから岩本さんと私でお茶を飲むひまもないくらい大忙しでキスを釣りまくる。気がつくとクーラーはキスだらけ。午前10時になると急に暑くなってきたので納竿とした。
釣果は、私が20cmを頭に36尾、岩本さんも20cmを頭に32尾と型は中型主体だったがキスの力強い引き味を十分に楽しむことができた。
当日のポイント
なお、ここは8月に入ると型数ともにさらによくなってくる。最後に救命胴衣を必ず着用すること、盆をすぎるとここは強い東風が浮いて荒れ、波高が高くなるため天気や風向き、波の高さを確認して釣行すること。
<週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘/TSURINEWS編>
沓尾海岸沖