7月下旬、三重県津市の町屋海岸へキス釣りに行ってきた。今年は猛暑にも関わらず、伊勢湾奥沿岸ではキスの魚影は濃厚のようだ。多点掛けを連発し合計122匹をキャッチできた釣行の様子をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
町屋海岸でキス投げ釣り
厳しい暑さが続いている。天気予報を毎日見ているが、各地で異常なほどの高温が続いているように感じる。私が住む三重県でも梅雨明けしたようだが、猛暑にも関わらずサーフのキス釣りは順調のようだ。
7月下旬、三重県津市の町屋海岸へ釣行してみた。当日の潮は中潮で、満潮が午前7時57分、干潮が午後2時34分。時間帯としては上げ下げ両方の時間帯を釣ることができるので、条件としては悪くない。ただし予報では気温が高くなるので、熱中症の注意が必要だ。
早朝の午前3時に起床し、途中で朝食と飲み物を購入し現地へは午前5時ごろに到着した。駐車場に入ると、すでにかなりの車が止まっている。
この日は釣友が数人来るとのこと。急いで車からタックルを下ろし、砂浜に向かった。釣り座は海に向かって右側にある通称1本松と言われている所。護岸から砂浜を見ると、キス釣り師、ルアー釣り師がびっしり入っている。釣り座を自由に決められるような空きスペースはないようだ。
しばらく1本松方向に歩いていると、釣友発見。私も横に並んで釣ることにした。
開始早々にキス8連掛け
当日の仕掛けは、ハリはがまかつキススペシャル5号の12本バリ、テンビンは自作半遊動型、オモリは25号のフロートタイプだ。
第1投は4色半(1色は25m)へ投入。この時期キスのポイントは近いので、あまり飛距離は必要ない。着水を確認後、仕掛けが絡まないように、素早く手前に引き寄せ、探りを開始した。
すると3色半でキスのアタリが出た。そのまま連掛けを意識して探り続けると、短い間隔でキスのアタリが続く。ハリ数が多いので、探りを継続すると少しアタリが少なくなり、2色に入った所でまたキスのアタリが出始めた。
1色残して回収すると、キスが8連、マダイの稚魚が2匹掛かってきた。
高活性を確信
2投目も同じコースへ4色半に投入。4色の中はあまりキスがいないようでアタリが出ず、3色目に差しかかるころキスのアタリが出た。そのまま仕掛けが絡まないように意識して速さを調節しながら探ると、キスのアタリが断続して出る。
群がるようなアタリではないが、キスは多い気がする。1色残して回収すると、キス6連、小ダイ2連だった。魚のハリを外していると、1匹のキスがハリを2本くわえている。活性がかなり高いようだ。
仕掛け絡み対策
仕掛け絡みが多いのでオモリを27号のムクに変更し、第3投は4色へ投入。アタリが多いのは3色を切る辺りなので、1色分だけ速巻きし、仕掛けが落ち着くのを待ってから探りを開始した。
すぐにキスのアタリが出る。大きなアタリではないが、連続で出るとサオ先のアタリが増幅されるような感じで実に楽しい。0.5色残して回収すると、キスが5連、小ダイ、メゴチが掛かってきた。オモリを変えたことで、今回仕掛けは絡んでいないようだ。相変わらず外道が多い。
キャストを繰り返すと、毎回キスは掛かってくるが外道もかなり多い。釣り続けていると、徐々にキスのアタリが少なくなってきた。潮止まりだ。その後潮が下げ始めると、キスのアタリが頻繁に出るようになったが、東からの風が強くなってきた。おかげで少し涼しい。
その後も外道が交じって掛かってくるが、ほとんどキスの素バリはなく釣れ続いた。
最終釣果
正午近くになり釣友が先に納竿したが、私は午後1時近くまで釣り続けて納竿とした。釣果は16.5cmを頭に122匹だった。
今回釣行した感じでは、ピンギスが少なくなり多少サイズのばらつきがなくなってきたように感じる。今回良型のキスは出なかったが、キスの群れが大きいことと、比較的近距離に群れているように感じた。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
町屋海岸