今週のヘラブナ推薦釣り場2023【千葉・袋のため池】

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【千葉・袋のため池】

千葉県旭市にある「袋のため池」は、古くから放流が続けられた歴史ある名釣り場。昨秋に既設釣り台や桟橋が撤去されたものの、水中は以前と変わらず元気いっぱいだ。また九十九里に面した同市は海風が入るため都心部より気温が低く、快適に竿が振れるのも嬉しい限り。まだまだ厳しい暑さが続くが、海風を感じながら快適な数釣りを満喫しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

袋のため池の概況

千葉県旭市郊外にある周囲5kmの広大なかんがい用ため池。西池・東池の2面あり、釣りができるのは東池。

へらの魚影は濃い

古くからヘラ釣りが盛んで、旭市観光協会や日研・全放協から定期放流が繰り返され抜群の魚影を誇る。盛期は水面に背ビレを出すほどの寄りを見せ束釣りも可能だ。

釣り台は必携

以前は池を囲むように既設釣り台や既設桟橋が設置されていたが、管理する東総釣友睦会の解散及び桟橋などの老朽化が問題となり、昨秋それらが全面撤去された。

撤去された当初は不安視されたが日を追うごとに魚が慣れてきて、以前と変わらぬ釣果が上がっている。ただ以前と異なり釣り台(一部スノコでも可)を持参しないと釣りはできない。また、釣り座と水面に高低差がある場所もあり、長柄のタマ網や水汲み用のヒモ付きバケツは用意したほうが無難だ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【千葉・袋のため池】釣り台を持参すればどこでも竿を出せる(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

夏も食いは良好

現況はジャミがうるさいものの魚の食いは良好で、短時間でのツ抜けが可能。常連は朝夕の涼しい時間帯だけを狙った「チョイ釣り」で楽しんでいる。今後、気温&水温が下がれば、ますます期待できるだろう。

池のある旭市は海風が入る関係で都心部より気温が3~5度も低い。他所が猛暑日に泣かされるような日でも、気温は30度を超える程度。暑さ対策はパラソル1本で十分だ。今まで見落としていたが、旭市は意外と涼しい街なのだ。

袋のため池のポイント

池の周囲は護岸化されている場所が多く、釣り台があれば大半の場所から竿が出せる。ただし南と西岸は釣り座と水面がかなり離れているため釣りにくく、メインは北岸。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【千葉・袋のため池】袋のため池ポイント図(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

駐車場前

水深がある1級ポイント。既設桟橋がなくなっても魚の着きは抜群で、連日のように多くの釣り人が並んでいる。コンクリート桟橋から狙う場合は釣り座と水面が離れているので竿は10~13尺。ボサ穴からなら9~12尺。水深は1本半~2本弱。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【千葉・袋のため池】受け木の有り無しがあるコンクリート桟橋(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

鉄塔前~おがみや前

ここも以前から人気のポイントで、すぐ後ろに駐車できる利点もある。おがみや(西岸)に向かうに連れて浅くなり水深は1本強~1本半。竿は10~13尺。

おがみや前~中道…全体的に浅く水深は70cm~1本弱。どちらかというと冬季のポイント。手前は所々に掛かりがあるため、竿は11~15尺。底釣りで狙う人が多い。

公園前

全体的に浅く水深は1本弱~1本。4基あるコンクリート桟橋から狙う場合は竿12~15尺。ボサ穴からなら11~13尺。底釣りで狙う人が多い。

東岸…夏場は東風が多く風裏になりやすいので好んで入る人が多い。6~7カ所あるボサ穴から狙う。水深は1本~1本半。手前は桟橋跡の杭が残っているので、宙・底とも竿13~16尺。

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