前回はカヤックフィッシングに最適なリールを求めてカスタムするという話題をさせていただいたばかりだが、今回は真逆のリールをご紹介したい。ただ糸が巻かれただけのシンプルなリール、その名も「リスぐるま」である。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターNoni)
リスぐるまが向いている釣りとコツ
今回、アタリは15回ほどあり、そのうち5回は掛けることができ、さらにそのうち3回は上げることができた。なんと低い打率!やはり慣れが必要だと痛感した。とは言うものの、リスぐるまはタイラバには向いていると感じる。
ドラグ機能が無いので、竿自体がバイトを弾きにくい専用ロッドを使い、更に魚とのやりとりにはロッドのしなりに加え、上下させるなどの対応が必要だろう。指の痛みに耐えられず、為されるがままに糸を出し続けるとキャッチ率が下がる。
リスぐるまが教えてくれること
今回はみっともない結果となったが、過去には40cmクラスのマダイまでは釣り上げている。ギアもハンドルも無いリスぐるまが教えてくれることは、いかに現代のリールが便利で、ドラグ性能やハンドルが大切か、ということだろう。
逆に、リスぐるまは「不便さを楽しむリール」と言える。難しいからこそ釣れた時の喜びは倍増する。前回の記事でも同じような結論となったが、「これを釣りたい」と単純に釣果を求めるのではなく、「これで釣りたい!」とこだわるのもカヤックフィッシングの魅力だと感じる。
興味のある方はぜひトライして欲しい。
<Noni/TSURINEWSライター>