5月の最終週、3月末から長く続いた雪代もようやく落ち着き始めた尻別川本流。今シーズンは、大物を狙って行こうと考えていたので、昨シーズンよりも早めに竿を出してみようと家から5分ほどの近場のポイントに通い始めました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・小峠龍英)
尻別川本流でトラウト釣り
エントリーした尻別川本流の区間は非常に有名なポイントで渇水の時期でも豊富な水量を保ち、タイミングが良ければ大物も十分に狙えるため、週末になれば多くのフライフィッシャーが立ちこんでいます。家から非常に近い場所なので、仕事終わりの夕方釣行にうってつけです。
Day1 :スプーンでニジマスをキャッチ
水位が下がったとはいえ、釣りをするにはまだ少し高い状況。押しが強い流れに足を取られないように気をつけながら川を渡りポイントに到着します。
まずは定番のBiteスプーン6gをスナップに取り付けフルキャスト。何度目かのキャストでコツコツと何かがスプーンを小突いてきます。
一度ルアーを回収してから反応のあった場所の上流にスプーンを投げ込み、少しラインを送り込んでいくと力強いバイトが。
ダウンストリームで流していたこともあり、ロッドはしっかり曲がりますが魚はあっけなく上がってきました。20cmを少し超えたくらいのニジマスがネットの中でバタバタと暴れています。ピンク色のヒレが美しい個体でとりあえず写真撮影。
そのニジマスを流れに帰した後、立て続けに似たようなサイズのニジマスをキャッチしますが、いまいちサイズは伸びずタイムアップ。とりあえず釣れた事に安堵し帰路につきました。
Day 2:反応多数もサイズは伸びない
数日後の夕方、今度は前回のポイントから数百m上流の一度も竿を出したことのない区間にトライします。
ここでも小突くようなバイトが連発しますが、いまいち乗らず。やがて辿り着いたドン深のポイントのかけ上がり付近で、ようやくフッキングが成功します。ここでは何と小型のアメマスが立て続けにヒットしました。
どうやら群れが入っていたようで、大型の期待も膨らみますが良型と思しきバイトはものにできませんでした。
Day 3:巨鱒襲来
それから2日後の夕方、また同じ区間に入っていました。その日は曇りで小雨がぱらつく状況、大物が出そうな雰囲気です。
背の高いフキやイタドリをかき分けながら入ったポイントは、ドン深ながら流れも効いたいかにもなスポット。とりあえずと流心の向こう側にバッハスペシャル8gを投げ込みドリフトさせると早速コツコツコツと小突くバイトが。
”また小物か”と思いロッドを煽ると想定以上の重さがロッドに一気に乗ります。6.6ftのロッドがバットから曲がり、お化けクラスと確信。流心手前で水飛沫をあげながら浮上してきた巨鱒の姿が見えました。
目測で最低でも65cm以上はあるとんでもない大物に度肝を抜かれたと思ったら、ロッドから重みが抜けていました。スプーンを回収して唖然。
Jの形をしたフックが下手くそなひらがなの”し”のようにひん曲がっていました。そのフックには手の余る相手だったようです。
再度フックを伸ばされる
気を取り直し10m上流の次のポイントへ。ここも似たような水深のあるポイントです。ここではアワビ貼りのBite スプーン7gをチョイス。流れに馴染ませながらゆっくりドリフトさせると、グググっと引ったくるバイトが。
すかさず合わせると、今度はしっかりフッキングが決まります。ギッギッとドラグを鳴らしながら、縦横無尽に動き回る銀色の影は、恐らく50は確実に超えているであろうニジマスだと感じました。
ジャンプを繰り返すニジマスで、ラインテンションを保ちながら引き寄せていくとスプーンが引っこ抜けてしまいます。不満を隠せないままスプーンを確認すると、またフックが伸びていました……。もうそのフックは2度と買わないと誓いその日は納竿としました。