手賀沼公園でテナガエビ釣り
17時すぎ、公園岬に到着。平日の夕方とあって釣り人はリールでコイを狙っている人が数名いるだけで、水辺は閑散としていた。初期に有望な南側の杭で囲まれたところを探ってみることに。
当日のタックル
タックルは、1.5mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリは市販のイト付きタナゴバリ新半月で、ハリス0.3号4cmをチチワ結びでミチイトに接続。ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付ける。
そして、すべてのウキがゆっくり沈むように板オモリで浮力を調整。ウキ下は水面下10~15cmの位置にウキがくるように調整。エサは赤虫1匹を通し刺しにしてハリ先を出す。
メスのテナガエビをキャッチ
水量は多めで水色は薄濁り。水深は1m前後。列状に入った杭は水中に沈んで見える。沖の杭際にゆっくり仕掛けを投入して開始。
エビがいれば、すぐにウキが動くはず。動かないので、杭を中心に半径30cmくらいの範囲でアタリを求めてウキを前後、左右に動かして誘いをかける。
すると、10分くらい経過したところでウキが動き出した。モゾッ、モゾッとウキが横へゆっくり移動。やがて水中深く消えていく。ここでミチイトを軽く張って竿を静かに上げるとピチッ、ピチッとしたエビ特有のアタリが竿先から手元に伝わってくる。体長6cmのハサミが短いメスが登場。
抱卵しており、しっかりハリをくわえている。ピンセットを使用し、ていねいにハリを外してリリース。続けて同じようなアタリで、同型のメスを3連釣。
オスのテナガエビも手中
アタリが遠くなったのでヘチ寄りの杭際を探ると、上下にウキを動かすアタリ。様子を見ていると、ヘチに向かってウキを移動させ、護岸際で止まる。
そろそろアワセのタイミングと思い、静かに竿を立てるとコツコツとした感触。竿から重みが伝わり完全にハリ掛かりしたのがわかる。慎重に抜き上げると、大きなハサミを振り上げて体長7cmのオスが躍り出る。
日が暮れ始めると、杭周りに限らず、どこでもアタリが活発に。メスをメインに5~6cmがコンスタントに釣れる。
最終釣果
ウキが見えなくなるまで楽しみ、19時すぎに納竿。釣果は体長4~7cm12尾で、短時間でも十分楽しめた。
今シーズンもエビの湧きがよく、梅雨が本格化する6月下旬から数・型ともよくなるだろう。夜行性のエビの習性上、曇天時や朝夕マヅメが狙いめ。初期は小型が多いので、仕掛けは繊細に。ハリはタナゴバリをおすすめする。
JR常磐線我孫子駅南口から徒歩約10分。車はR6~R356~公園坂通り利用で手賀沼公園へ
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
手賀沼公園