今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬・神流湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬・神流湖】

群馬・埼玉の両県にまたがる広大な人造湖・下久保ダム(神流湖)の桟橋がよく釣れている。湖面が大きいため舟で狙うにはあまりにも範囲が広すぎるが、桟橋なら居着きから回遊の魚まで幅広く手軽に狙えるのがメリットだ。深いタナから浅ダナまで、どの層にもヘラがいるので好みの釣り方で楽しんでほしい。もしかしたら束釣りもできちゃうかも!

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース棚網久)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

神流湖の概況

神流湖・下久保ダムは群馬と埼玉の県境をまたぐ1級河川の利根川水系神流川に建設されたダム湖。独立行政法人水資源機構が管理する多目的ダムで、堤高は約129mにも達する。首都圏の水がめの一つで、規模としては矢木沢ダムに次ぐ貯水量を誇る。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬・神流湖】神流湖の概況(作図:週刊へらニュース棚網久)

釣りはおもに桟橋、舟釣り、陸っぱり。陸を除けば、現在は群馬県の舟宿・観光ボートを利用するのが一般的だ。駐車場・トイレ完備で、さらにスノコもあるので桟橋なら釣り台不要で楽しむことができる。

桟橋の魚影は管理釣り場並みに濃く、通常の日並みであればエサ打ち数投でウキが動き始める。型は尺前後がアベレージだが、タナや釣り方が合えば33~37cmが揃い、まれに40cm超の大型も顔を見せる。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬・神流湖】 スノコが用意されている(提供:週刊へらニュース棚網久)

また魚の引きがとても強く、長竿チョウチン釣りであっても0.5号では切れてしまうこともある。なお常連のノーマルサイズは0.8号と言うので、それだけも引きの強さが想像できると言うものだ。

ポイント

釣果の安定性で言えば桟橋が群を抜く。舟釣りも可能だが減水中の現在は舟着けに特殊な用具が必要なので、不慣れなら桟橋釣りを勧めたい。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬・神流湖】観光ボート桟橋(提供:週刊へらニュース棚網久)

湖を見て事務所の左側にかけられた2マスの大きな桟橋がヘラ釣りでは人気。

マス内の水深は複雑怪奇だが、岸側並びに手前マスの岸向き以外は、たとえ超長竿であっても底に届かないだろう。よって釣り方は宙釣りが主体だが、コアなファンはあえて逆カケアガリの底を狙ってじっくり底釣りを楽しんでいる。

釣り方&エサ

神流湖の釣り方とエサを紹介しよう。

今週のヘラブナ推薦釣り場2023【群馬・神流湖】神流湖の宙釣りタックル(作図:週刊へらニュース棚網久)

底釣り

現在の水位と桟橋位置だと底が取れるのは独立した岸着け桟橋と、事務所から続く四角マス桟橋の岸向きだけ。とくに後者では逆カケアガリになるので難易度が高い。だが釣り方が決まれば宙釣りよりもヒット率がよく、また型もいいので面白い。以下は逆カケアガリ攻略法の一例。

振り込みに安定感を出したいので、可能なら竿は19~25尺の範囲に留めたい。またできるだけチョウチンギリギリで底に届くように竿や仕掛けの長さを調整したい。

底ダテと振り込みは常に同一とし、可能なら完全落とし込みが理想。さらに、振り込み終了間際の道糸の置き方にも気を配りたい。また着底点を安定させたいので、ハリスは長くても30~40cm。さらにウキの戻りをよくしたいのでハリは大きくてもリフト5号をメドにして、エサのハリ付けも小さくする。

カケアガリが急なほど微小の水位変動がナジミ幅やウキの戻りに影響するので、水位チェックはこまめにしたい。

エサは両ダンゴでOK。むしろ底付近ではジャミも多いので、グルテンは使わないほうがベターかもしれない。

宙釣り

桟橋釣りのメインとなる釣り方。水深が深いので長竿チョウチンも十分楽しめるだろう。エサは両ダンゴでOKだが、タッチ調整が難しいなら両グルテンでも釣れる。ただし釣果は両ダンゴと比較して落ちる傾向だ。

意外に面白いのが、気温が上昇してからの短竿浅ダナ狙い。やる人が少ないので実績は少ないが、これがよく釣れて型もいい。ただしエサ打ちを繰り返しても水面下に魚影が見えないなら、潔く諦めて深いタナを狙ったほうがいい。エサはチョウチン、浅ダナともに両ダンゴでOK。

<週刊へらニュース棚網久/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
神流湖
料金:桟橋¥2000、舟¥3000(いずれも入釣料込み)。舟は釣り台・ライフジャケット必携。
問い合わせ:観光ボート TEL=0274(56)0522
この記事は『週刊へらニュース』2023年6月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。