手漕ぎボートに夢中の編集部スタッフに誘われて、2018年10月30日(日)神奈川真鶴にあるボート店へ。沖釣りの経験はそれなりだが、手漕ぎボートは初挑戦。「ポイントが分からないのに、ちゃんと釣れるだろうか」とか「波風にあおられて危険はないだろうか」など不安はつきないが、同時に、はじめての釣りにワクワクしながら現地に向かった。
いよいよ実釣開始
真鶴半島沿いに20分ほど漕いで、まずは沖の水深80mポイントへ。もちろんポイントのセレクトは同乗スタッフだ。
魚探に魚影は映っていないが、そもそもアマダイは海底に潜む魚。とりあえず、仕掛けを投入してみることに。
潮はそれほど速くないので、60号のオモリで開始するとイトは真下に落ちていく。パラシュートアンカーは入れずに、流しながら広範囲を探ると、竿先を震わす小さなアタリがひん発。上げてみればエサが取られている。
どうやら海底には小さな魚がたくさんいるようだ。これをみて、同乗スタッフはタナを2mほど切る。私は「エサ取りの顔を見てやろう」と底をしつこく探っていく。
初キャッチはまさかの?!
しばらくすると、それまでとは違う、派手な前アタリ。
ひと呼吸おいて竿をあおって大きくアワせるとフッキング!ぐいぐい引き込む反応に本命アマダイを期待しながら電動リールを中速で巻き上げる。海面に近づくと、白く光るボディが見えたので、「狙いの魚か?」と思ったが、まさかの海面で派手にジャンプ!
アマダイがジャンプするとは聞いたことがない。姿を確認するとイネゴチだ。マゴチに似た魚で、美味しい好ゲストだ。同乗スタッフも早速の釣果に、ホスト側としてとても嬉しそうだ。
様々な魚種かかるも・・
次に掛かったのは、ヒメコダイ。15cmほどの赤く可愛い魚で、どうやらこれがエサ取りの正体だ。ボート釣り定番の外道ではあるが、皮をバーナーで炙って、焼霜造りにするためクーラーへ。その後、カナガシラやオキメバルなどが上がって盛り上がるが、肝心のアマダイは姿を見せない。
ポイント移動すると?!
すっかり日が昇って暑くすらなってきたころ、ボート屋の店主から教えてもらった水深70mラインへ移動。
すぐに同乗スタッフの竿にアタリがあるも、「重みは感じるけどあまり引かないなぁ」とのこと。
やがてヌボーッと顔を出したのは予想外の本命アマダイ!体高もあって30cmをゆうに超えるなかなかの型だ。「このサイズなのにアマダイと気付けないとはまだまだだな」と、もちろん声には出さず、心の中でほくそ笑む。
漕ぎ手を任せている以上、気分を害されては困るのだ。