GWも終わり、いよいよ渓流釣りのベストシーズンがやってきた。仲間のフライ名人からお誘いがあり、福井県の山奥へイワナ釣りに出かけてきた。さてイワナたちは元気に出迎えてくれるのか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)
九頭竜川水系で渓流釣り
釣行日は5月17日。天気は快晴。天気予報では気温は30℃まで上がるらしい。直前に雨は降っていないので、増水に苦しむことはなさそうだ。目的地は九頭竜川水系の渓流。山岳渓流とまではいかないが、まあまあの山奥である。道中の林道にはまだ雪が残っていた。
ずいぶん長いこと通っている川だが、昨年の大雨で川の様子が一変してしまった。水深のあった淵は砂や土砂で埋まり、曲がりくねって流れていた川が真っ直ぐに。当然イワナの付き場は減ってしまい以前のような好釣果は期待できそうにない。
タックル
用意したタックルは、ロッドがテンリュウ・レイズ4102S-UL、リールはシマノ・ヴァンフォードC2000SHG。ラインはPEライン0.5号にリーダーはフロロカーボンラインの1.5号。しばらく林道を歩いてから入渓。最初は名人に先行してもらい、私は後をついていきながら、フライでは狙いにくいポイントを釣っていく。名人はあまりにも変わってしまった川の様子にびっくり。「まるで違う川で釣りをしているみたい」と。
ミノーで24cm級イワナ
まずは名人が小型をキャッチ。次のポイントではフライに出なかったので、私の出番。ほとんど変化のない浅くて流れの速い瀬。いつもならパスしてしまいそうな場所だ。それでも対岸の岸際がわずかにゆっくり流れている。そこへシュガーミノーを放り込むとすぐにヒット!サイズは23~24cmといったところ。
その後は障害物周りの小場所から次々にイワナを引きずり出していく。基本は接近戦で正確なキャスティングが要求される。ときには「そんなとこ」と名人が呆れるような木の枝だらけのポイントにもねじ込んでいく。たいていは落ちパクかワンアクションでヒットだ。
34.5cm良型イワナをキャッチ
いくつか堰堤を越え、次の堰堤下。名人は右、私は左側を狙う。すると1投目で足下まで猛然とチェイスしてくる尺イワナの姿!すぐに投げ直すとヒット!ところがランディング寸前でばれてしまった。ショック。あと少しだったのに。名人はまだ粘っている。それならと私も釣り続ける。
手前は期待薄なので、ちょっとだけ奥にキャスト。するとその3投目にヒット!「この手応えはさっきより確実にでかい!」名人がそれに気づいて「大きそうじゃん」と言っている。今度は無事ランディング成功。「尺は軽く超えたね」と測ってみると34.5cm。今シーズンのベストだ。ヒットルアーは流芯53HW。これが15匹目。
最終釣果
「もう満足したから後はお好きにどうぞ」と私はその後のんびりモードに。名人先行で後についていく。それでもぽつりぽつりと追加でき、最終堰堤が近づいてくると、譲ってもらったポイントで釣れる釣れる。メテオーラ45が大活躍だ。「魚だらけじゃん」と名人。
名人のドライフライにもナイスサイズがヒット。ドライは魚が出る瞬間が見えるので、人が釣っているのを見ていても楽しい。「そう、以前はこのペースで釣れたんだよね」と言いながら、あっという間に私の釣果は20匹を超え、最終堰堤でも追加して合計30匹。名人は十数匹。川を下るときに私は1匹追加。粘ればもっと釣れそうだったが、今回は早めに終了にした。