毎年桜が散り始めるころからサーフのキス釣りを始めているが、今年は良い釣果を得られていない。すでに5回ほど熊野方面から伊勢市、津市の砂浜を探ったが、思わしい釣果は出ていない。愛知県や静岡県方面の仲間からも情報は入ってくるが、安定した釣果は得られていないようだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
香良洲海岸で投げキス釣り
今度こそはと5月1日、三重県津市の香良洲海岸へ釣友と釣行した。当日は午前4時に起床、現地には5時少し前に到着した。潮は中潮、満潮は午前3時34分、干潮は午前9時47分。潮位の変化が少なくあまり良い潮ではないが気にしないで釣行した。
北側へ行くほどアマモがきつくなるので、松林の切れ目より南側の水産会社寄りの浜に釣り座を構えることにする。釣れていないのかキス釣り師の姿は見えない。海岸は風がないため波がなく池のようだ。これだけ静かだとキスがいたとしても良型は期待できないが、午後近くになって風が出てくる予報なので、そこに期待したい。早速、波をかぶる石積みの近くに釣り座を構える。ここは比較的アマモが少ない場所だ。
今回のタックルは、サオ:サンダウナーCP405の35号、リール:トーナメントサーフ45、ミチイト:PEライン0.5号、テンビン:25号(半遊動式、固定式)、砂ズリ:1.5号、仕掛けはハリ:競技キスSP5号6~8本、ハリス:0.8号。エサはイシゴカイ。
この時期はキスの居場所を早く探すことが大事だ。できるだけ広範囲を探る必要があるため、シーズン初期で魚は少ないからとハリ数を少なくしないこと。ハリ数が多い方がキスの前にエサが通過する確率が上がる。サイズは小さいと思うので、エサは少し小さめがいいが、大きめも1つ付けるとアピールできる。取りあえず6本でスタートすることにした。
ゆったりとした探りでピンギス登場
第1投は5色(1色は25m)へ投入。オモリの着水を確認し、イトふけを取って探り始める。ゆっくりと探るが、なかなかアタリが出ない。手前まで探り1色残して仕掛けを回収すると、メゴチとコッパガレイが掛かっていた。メゴチも小さいので半遊動仕掛けでもアタリを取れなかった。
第2投は5色半へ投入。仕掛けが絡まないように、少し手繰り寄せた後に数十秒待ってから探り始める。活性が低いので、探りの間隔は少し長め。引いては少し長めに止める。3色ほど残して回収すると、ピンギスが1匹掛かってきた。小さいながらも本日初のキスだ。ハリをしっかりのみ込んでいる。
追食い成功で本命連掛け
2投目を終えたところで友達が到着。あいさつをして釣りを再開する。
その後も相変わらずメゴチとコッパガレイ、ハゼは釣れるが、キスのアタリは出ない。ハリ数を8本に変更する。手前はアタらないようだ。
6色半へキャストし、5色半ほど探ったところで少し強いキスのアタリが出た。久しぶりなのですぐに上げたいが、近くにまだいるはずだ。追い食いを狙い、探るテンポを少し遅くして繰り返すと追加のアタリが出た。しばらく探り4色ほど残して回収すると、キスが3匹掛かってきた。
その後は、6色半から4色の間を丁寧に探るとシングルだが毎回のようにキスが掛かってきた。探る速度が遅いためピンギスだが、ほとんどハリをのんでいる。時折ピンギスのダブルはあるが、やはり昨年の同時期とは違い、数は少なく、小型が中心だった。