神奈川県箱根町にある芦ノ湖の4月上旬の釣況を報告しよう。60cm超えが2桁釣果と、今年は型狙いに期待がもてるようだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
芦ノ湖トラウトゲームの近況
今年は解禁以降、ボート釣りも陸っぱりも苦戦続きのアングラーが多いようだが、3月23日~24日の追加放流以降、釣果は徐々に上向き傾向にある。また、経年魚も水温の上昇とともに表層に浮いてきており、釣りやすくなってきた。
銀毛魚についてはサクラマス、コーホサーモンがほとんど釣れておらず、サツキマスは40cm弱~45cm前後がトローリングでポツポツと上がっている。ヒメマスは西岸沖を中心に30cm超の良型が5~10尾の釣況。
ローボートで出舟
私の4月上旬の釣行は3回。4月1日(土)は岸からのエサ釣り解禁日で、湖岸には早朝からエサ釣り師が陣取っている。25~30cmニジマスを中心に、朝方は好調に釣れていた。
それを横目に、私は元箱根湾からローボートで出舟して吉原窪を探る。しかし、朝から快晴、ベタナギの状況で、釣れる気がしない。深場でチビマスがポツポツ釣れるが、浅場は底まで見渡すことができ、魚がいないことがわかる。
日が傾いて公園側に影ができたのを機に、公園側の浅場を探る。納竿直前の16時30分に待望のアタリ。目測60cm超の大型だったが、追いアワセに驚いたのか一気に横走りを始め、ロープに巻かれて痛恨のラインブレイク。
67cm極太ニジマス浮上
翌日におかわり釣行。この日は曇りで風があり、水面もザワついていて釣れそうな予感。朝からチビマス交じりで40~45cmがポツポツと釣れるが、大型の反応はない。ワンド全体をウロウロと移動しながら探っていくが、なかなか糸口が見つからない。
そうこうしているうちに納竿の時間。最後の5投と決めてキャストしたフライにもアタリはない。あきらめきれず、もう1投だけ。すると、ズドン、グ~。帰着時刻の14分前のヒット。浅場でかけたため魚は見えているが、なかなか浮いてこない。10分ほどかかって、ようやく水面に魚体を横たえた。早々に桟橋へ戻って検量すると、67cm5.25kg、体高20.5cmの極太ニジマス。