大阪湾奥の釣り。最近はあまり、よい潮に当たることがない。釣行しやすい週末が、悪い潮なのでどうしようもないのだ。それでも多少は釣ってみたい。そこで今回は、やや無理のある小潮周り、しかもエントリーの夕刻には絶望的な潮止まりという状態で、とりあえず竿を出した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
2023年の春はチヌが好調
先日から、チヌをもう5尾くらい釣っている。それもすべて40cmアップで、一度は46cmも出た。
筆者のイメージするブリームゲームといえば、夏。ブラックバスのワームを使ってのライトブリームゲームなので、この春の好調さには、戸惑いすらある。
ただ、チヌの産卵期は春と聞いた。あるいは卵でお腹がいっぱいのチヌが、アジ・メバル用の小さなワームに狂っているのかもしれない。いわゆるノッコミ状態であり、ほかの魚とベイトを奪い合っていないのが、よくチヌが釣れてくれる理由だと思われる。
ただ、そろそろ季節的にバチ抜けのシーバス、そして産卵のアジが入ってくるので、海中は複雑なものとなるだろう。
ライトゲームアングラー、中でもアジを愛する私からすれば、アジングを優先したい。メバルも釣り切った感じがしない……と欲張りになってしまいそうな春だ。
ライトタックルでチヌ狙い
今回は悪い潮であったが、短時間で二連発のチヌに恵まれたのは、ラッキーだったかもしれない。とはいえ確実にマイクロベイトパターンを形成しているので、大阪湾奥のアングラーは、今はライトブリームに照準を移すといいかもしれない。
メバルと釣り方はなにも変わるところがないので、チヌが出そうなポイントではタモを持っていくと、釣れたときにランディングがラクだ。
夕マヅメがベター
もっとよい潮ならば、夕マヅメの方がチヌは確実に釣りやすい。マイクロメタルのリトリーブや、バス用ワーム2inでキワの釣りなど。
ただこのマジック・アワーは、アジングの最高のときでもあるので、どの魚に本格的な狙いをつけるかは、アングラー次第だろう。
<井上海生/TSURINEWSライター>