釣るのが楽しく、見た目も美しい渓魚達。専門店があるくらい、おいしい魚であることは周知の事実だが、塩焼きや唐揚げといったシンプルな料理以外にも、もっとおいしいレシピがある。今回は、著者オススメのレシピである、ガーリックムニエルの作り方を紹介しよう。食材となる魚は、4月~6月に旬を迎えるアマゴだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
調理の手順
下ごしらえができたら、あとは焼いていくのだが、バターを入れるタイミングがポイント。バターの香りと旨味を楽しむ料理のため、バターは最後に入れたい。
ニンニクから香りを出す
フライパンに大さじ1程度のオリーブイルを入れて火にかけ、ニンニクスライスを入れておく。表面がキツネ色になるまで、弱火でじっくり香りを出していこう。
アマゴに小麦粉をはたく
ニンニクを焼いている間に、アマゴに満遍なくたっぷりの小麦粉をはたいておく。
この工程は焼く直前にやらないと、小麦粉が水分を吸ってベチャっとなり、仕上がりに差が出るのでタイミングが大切だ。
アマゴを投入
ニンニクが色づいたらフライパンから取り出し、粉をはたいたアマゴを投入。中火にしてまずは1分程度表面を焼き、その後そっと裏返す。
反対側の面も1分半程度しっかり焼く。これで旨味をギュッと閉じ込めるイメージだ。
あとは焼け具合を見ながら2~3回、菜箸やフライ返しなどでひっくり返しつつ、両面がこんがり焼けるまでしっかりと火を通していこう。
バターを投入
アマゴによい焦げ目がつきはじめたら弱火にして、バターを投入する。急激に溶けていくので、この溶けたバターをしっかりとアマゴにからめていこう。
このとき、フライパンにたまったバターを、スプーンですくって魚にかけるとよりきれいに仕上がる(フレンチのアロゼという手法)。とくにアマゴの腹の中に何度も油を通すことで、中までしっかり火が通るはずだ。
表面にバターの色とツヤがついたら完成なので、盛りつけて温かいうちにいただこう。
おいしい渓魚を家族で味わおう
こちらのアマゴのガーリックムニエルが、著者の息子は3歳のころから大好物。
今回、記事を書くためにアテとして作ったところ、ご飯をたらふく食べたはずの息子(現在小学校低学年)が香りを嗅ぎつけやってきて、2匹をペロっと食べてしまった(身だけでなく尻尾が最高においしいとのこと)。
それほどアマゴのガーリックムニエルはおいしい料理なので、ぜひご家族と一緒に味わってみてほしい一品だ。「これを食べるために釣りにいく!」といえば、喜んで渓流釣りに送り出してくれる……かもしれない。
ちなみに、スズキやチヌ、ガシラやメバルといった白身魚で作っても非常においしいので、ぜひ海の魚でもためしてみてほしい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>