シーバスのバチ抜けはそろそろだろうか?毎日のように気温と空模様を見ながら、海面に浮かぶ、あの不気味な多毛類の姿を想像した。そしてヤツらを食い上げるシーバスのスプラッシュ音…。釣り人にとっては至福のバチ抜けパターン。場所は大阪湾奥、ちょっと様子を見に行ってきた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
バチ抜け初日を期待して
この日は、ネットの情報で見た「バチ抜けカレンダー」から、その初日ではないかと思われる4月2日。
満月周りの中潮、17時頃上げきり。若干の不安要素は、空模様。だいぶ曇っている。曇り満月は光量が落ちるので、バチが抜けにくいのだ。
バチ抜けとは
ちなみにバチ抜けとは、ご存知のように、バチと呼ばれる多毛類が産卵前の荒食いで海面に出てきて、プランクトンを捕食しまくる現象である。時期は、東から1月、西ではおおむね4月からスタートする。
今回の釣り場の大阪湾奥では、少し早いかな、というくらい。この多毛類をとくに好むのがシーバスで、スレ倒した群れも仕留めやすい時期である。
バチは目視できず
さて、釣り場に到着して、海面を確認してみる。見えているバチはいない。
しかし、バチには光量が少ないときの「沈みバチ」もいる。望みは捨てずに釣っていく。投げる場所はほとんど堤防際に絞った。シーバスがつきやすいポイント。
まだバチのサイズも小さいと思い、メバルタックルで、クルクルバチ・イミテートのプラグをてろてろとキワに漂わせていく。
スタート20分ほど、オープン気味に投げたところで、なにかが回収間際に触った。バシャバシャと鳴った音の感じ的に、シーバスっぽい。しかしショートバイト。
ショートバイト&バラし
次も二連発でバイトしてきて、ハズす。もうひとつ、ノセてバラした。どいつもこいつもショートバイトで、しかも食うのがヘタなシーバス。下げ潮、曇り満月。おそらく活性も上がりきらない条件で、なかなか食いきってこない。
沈みバチかな、と思って、沈むバチ抜けルアーにチェンジする。中層以下までしっかりと探ったが、むしろ気配が失せた。
やはり魚は表層を意識しているようだ。これはむずかしそうだと顔をしかめた。一度ルアーを見せてしまうと、シーバスは途端に反応が悪くなる。