ダンゴ
ダンゴの量はこれまでの厳寒期同様、インターバルが長めがいいので、あまり多くはいらない。一日の量として10~15kgを目安に、2種類か3種類の配合エサをブレンドするのがいい。
またダンゴは海水で仕上げるよりも、オキアミやアミエビだけで作るのが断然集魚効果が高い。いきなりクロダイを寄せてと考えるのではなく、クロダイに刺激を与えてくれるエサ取りを寄せることを目的としたダンゴ作りを優先しよう。
あらかじめ解凍した生オキアミ(アミエビミックスなど)2~3kgを全体に十分ナジませ、水分が足りないようなら打ち水で微調整してやる。
筆者の鉄板ブレンド
マルキユーパワーダンゴ1袋(6kg)、大チヌSPハイパー1袋、速戦爆寄せダンゴ1袋×生オキアミ3kg+海水。
さしエサ
春とはいえ、厳しい冬にいったん空になった状態からのスタートなので、基本的に魚っ気は少ないと考える。オキアミを軸に考え、状況が良くなれば乗っ込み期の特効エサ、ボケ(バナメイエビも効果絶大)を使い分けるようにしたい。釣り場によっては冬でも釣り人がコンスタントに入り、まきエサが効いている所もある。
そんな状況下ではエサ取りも活発に動いてさしエサを取ってしまう。もしものときの対策として激荒を用意しておくと、ことの他助けられる。1袋あれば、さしエサとしてもダンゴの混ぜやアンコとしても使えて重宝する。
例外として、的矢湾の春はクサフグが大量にわくときがある。そんな状況ではオキアミやボケではひとたまりもなく、さなぎやコーンでも間を持たすことができない。
春先からいきなり?と感じるかも知れないが、これにはアケミ丸貝が功を奏する。もし予約時にフグが多い情報なら1kg程度、選別した丸貝ならワンパックあれば役に立つ。
タックル
一般的なイカダやカセなら1.5~1.6mの専用ザオ。鳥羽周辺でカキ棚のカセや養殖小割りのポイントなら1.6~1.7mの長めをチョイス。リールは片軸、両軸のどちらでもいいが、ラインは2号以上を巻いておきたい。乗っ込み期は思わぬ大物も出没するので備えておこう。
オモリは直下狙いではなしか小オモリで対応するが、乗っ込み期の必須狙いで周囲探りでは若干大きなオモリが必要になる。直下狙い用のジンタンオモリB、周囲探り用の5B~1号ぐらいを準備しておこう。いずれもワンタッチで脱着が可能で、繰り返し使えるゴム張り式を豊富にそろえておくといい。
筆者のおすすめ
おすすめは、シマノのニューセイハコウSP160、リールはセイハコウLTDRC83。
ラインは東レのトヨフロンチヌ筏かかり参2号、ハリはキンリュウ勝負ちぬ筏3~5号。