中部エリアを中心に大人気となっている通称『トンジギ』。船に乗り、ジギングでトンボ(ビンチョウマグロ・ビンナガ)を狙う釣りです。今回は基本のタックルと船宿の予約方法について解説しましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中こうじ)
マグロをジギングで釣る
釣人なら誰もがマグロを釣ってみたいでしょう。釣友の磯釣師もやってみたいといいます。ジャンル違いでも挑戦したい訳だから、ルアー釣りをする者、ジギングをやったことがあるアングラーならなおさらです。トンジギやってみたいので、何が要るのですかと聞かれたことは数知れず。
トンボジギングの釣期
デビューするなら、今すぐ。3月~4月中旬がお勧めです。トンボ(ビンナガ・ビンチョウマグロ)の釣期は11月~4月と長いです。シーズン最盛期は2月~3ですが、2月はコトン(10kg未満)の数釣りで3月はその数釣りにタネトンと呼ばれる20kg以上の大型やキハダマグロが混じる傾向にあります。
それに2月は、厳冬期なので、揺れる船で強風と波飛沫に打ち付けられるのは、マグロを釣るためとはいえデビュー戦には過酷すぎるかもしれません。やはり穏やかで温かい日にチャレンジしたいものです。
タックルは青物用でOK
青物タックルなら持っている人が多いでしょう。そんなアングラーが、トンジギタックルを最低限そろえようというのなら、ラインとフック、リング類だけで良いと思います。
ブリが釣れるロッドにPEライン3号を目一杯巻いたリール、リーダー60lb、太軸のスプリットリングとフック、それにジグです。
参考タックルとジグ
今度初挑戦の釣友を連れて行くのですが、普段は明石がホームのジガー。普段使うのは、3ozロッドにジガー1500をセットしてPEライン1.5号、リーダー8号とのことなので、PEライン3号に巻き直して、リーダー60lb(14号)を摩擦系ノットでつなぐようにアドバイスしました。
リング類はリーダーの2倍以上の強度のあるもの、フックは大型青物用のシングル。ジグは、300gまでは所有しているとのことだったので、400gと450gのシルバーロングを各1本用意すれば足ります。諭吉さん1人で事足りるはず。
大型ゲスト対応タックル
トンジギでは、本命のトンボの大型はもちろん、キハダや時にはカジキもヒットします。そんな夢を仕留めたいならPEライン4号、リーダー80lb以上を用意してもらたいです。
特にリールが重要で、最低でもシマノならジガー2000となります。ジガー2000には、PEライン4号が300m巻けます。ラインは、最低でも300mは必要なのとジガー2000になるとドラグ性能が向上するので、大型とのやりとりが楽になります。レンタルタックルもあるので、それを活用するのも手ですね。
リーダーの長さがキモ
PEライン3号タックルしか用意できない場合は、リーダーだけでも80lbにしておくと不意の大型にも対応できます。その場合は、リーダーを長く(10m以上)するのがミソで、私はこれでキハダ50kg超をキャッチしています。
電動ジギングが最適
流行の電動ジギングはトンジギに最適です。重いジグをしゃくり続けることは、女性には無理かもしれませんが、電ジギならノープロブレム。狙いの水深もカウンターでばっちり把握できるし、疲れ知らずの電動ジャークでトンボを誘いましょう。
実は、トンボには上げの誘いが効果的で、電動ジャークで巻き上げるだけが実績抜群なのです。ただし、アジやイサギを釣るような小型の電動リールでは、話になりません。
大型クーラーを持参
船上にマグロがあがれば、船長が〆て血抜きしてエラワタも抜いてくれると思います。そのまま印をつけて潮氷の船倉に入るので、写真が撮りたい場合は素早くしましょう。
船長の作業の邪魔にならないように。陸に上がれば自分が釣ったマグロを受取り、その重さを実感してください。初マグロならここで撮影会ですね。
60Lクーラー
内寸80cm(60L)ならコトンだと3本は入ります。氷を入れるスペースも考えてくださいね。30kgの大型も尻尾を落とせば入りますが、それ以上の大型や数が釣れたらマグロ発泡を購入してください。
痛い出費かも知れませんし、後日、どこに片付けるのかという問題が発生しますが、マグロを釣った喜びが勝つでしょう。