現役船長が徹底解説 玄界灘の青物ジギング&キャスティングゲーム釣況

現役船長が徹底解説 玄界灘の青物ジギング&キャスティングゲーム釣況

当原稿を執筆している現在は1月30日。2023年も早くも1か月を経過しようとしているが、今年の1月は当船エルクルーズは、なかなか出船機会に恵まれない月となった。1月中旬までは例年通りといった具合だったが、それ以降は強い寒波に襲われ、最低気温が氷点下を記録した日も数日。そんな中でも数回は出船できる機会に恵まれたので、今回はその釣行レポート形式でお届けする。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

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オフショア ソルトルアー

1月22日の釣行

そして、翌22日。この日もベタナギの予報で午前7時に出船。まずは近場のポイントから釣りを開始するが、思ったような反応も魚探に映ることもなかったので、素早く見切りをつけ、各ポイントを叩きながら少しずつ沖の方へと船を向かわせたが、予報に反してどんどん風が強く吹き始めてきた。この日本命と定めていたポイントはまだまだ沖の方、しかしそこへ行って釣りをするのも風の強さ的に悩ましいところで、かといって一日確実に釣りができそうなポイントは釣果的に不安が残る。そんなジレンマを抱え、その後の動き方をなかなか決めれずにいたが、一日釣りの時間を作ることができても釣れないと意味はないので、イチかバチかで本命のポイントに突入。

ヤズとヒラメが顔を出す

風が強くなる恐れを考えると短期決戦になる可能性もあったので、一つ一つのポイントをじっくり探っていく余裕はない。ランガンスタイルでテンポよく動いていき、本命エリアで釣りを開始してからもしばらくはアタリがない状況だったが、この日初めての魚がようやくヒット。上がって来たのは狙いのヒラマサではなくヤズであったが、連発ヒットでとりあえずのお土産は確保。直後には珍しくヒラメも3連発して一気に船上は盛り上がりを見せる。

現役船長が徹底解説 玄界灘の青物ジギング&キャスティングゲーム釣況ヒラメが3連発(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

ヒラマサ狙いでヒット連発

アングラーのモチベーションもアップしたところで、本命のヒラマサに照準を絞りポイントを転々としていき、その間にヤズをぽつぽつと追加する。そして、ついにそれらしきサオの曲がりを見せる魚がヒットし、4kgほどのヒラマサをキャッチ。これを機にヒラマサのアタリが増え、しばらくしたところで釣り人2人に連続ヒット。だが、どちらもよさそうなサイズだったが残念ながらチャンスをモノにすることができず、1人はラインブレイク、1人はフックオフとなった。

そして、時間的にも余裕はなくなってきたので、最後のポイントへと向かいラストチャンスにかける。だが、ここでも狙い通りに3連続ヒットしたが、再びラインブレイクとフックオフ連発でキャッチできたのは1尾のみ…結局この日は尻上がりに徐々に釣果も出始めて山場も作ることができたが、ヒラマサは6ヒット2キャッチという結果に終わった。

現役船長が徹底解説 玄界灘の青物ジギング&キャスティングゲーム釣況バラシが多かったものの本命ヒラマサのキャッチに成功(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

この2日間、どちらとも何かしら悔いの残る釣行とはなったが、両日とも和気あいあいと楽しむことができたので、それはヨシ。これから暖かい季節になるまでは出船機会も限られてくるが、全力で釣りを楽しんでいきたい。

<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>  

▼この釣り船について
エル・クルーズ
出船場所:箱崎漁港
この記事は『週刊つりニュース西部版』2023年2月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。