これから漁師を目指す人、漁業に興味がある人へ就業についての情報発信しているのが「漁師.jp」。今回リアルイベントである【漁業就業支援フェア2023】が福岡市の国際展示場&カンファレンスセンターで開催される。主催/全国漁業就業者確保育成センター・事務局長の馬上敦子さんがフェアなどについての詳細をお伝えする。
(アイキャッチ画像提供:全国漁業就業者確保育成センター)
全国漁業就業者確保育成センターとは
漁業者の高齢化が進み、後継者、担い手不足が深刻な漁業界。一般社団法人全国漁業就業者確保育成センター(漁師.jp)は、担い手の減少に歯止めをかけるため、漁業への新規就業者を発掘し、新たな担い手を確保、育成することを目的として活動しています。漁師になるための情報や漁業の魅力を伝えるため、「漁師.jp」ホームページの運営や漁業就業支援フェアや漁業ガイダンス、セミナーを開催しています。
漁師の日
昨年は、「海の日」と同日の7月第3週月曜日を「漁師の日」として日本記念日協会に登録認定、サポーター制度導入など、漁師という仕事を幅広く知っていただくとともに、漁師になった若者の定着率をあげるため、漁師の働き方改革への取り組みを開始しました。全国の漁業就業者対策をしている唯一の機関として、行政や都道府県漁連、地域の漁業者と連携しながら常に新しい試みに挑戦しています。
漁師の生の声が聞ける貴重な場!「漁業就業支援フェア」
「漁師.jp」が毎年、東京、大阪、福岡の3会場で開催する全国最大規模の漁業合同就職説明会である「漁業就業支援フェア」は、新人漁師を募集する漁協や漁業会社と漁師になりたい方のマッチングイベントです。2月25日(土)には、福岡で「漁師の仕事!まるごとイベント 漁業就業支援フェア2023」を開催します。
若い参加者が目立つ傾向
来場者の平均年齢は30代前半ですが、10~50代以上と幅広い層の方が参加されます。また、釣り好きや魚などの水産物が好きな方はもちろん、海での仕事に就きたい方や自然の中で働きたい方などさまざまな方が来られ、出展漁業者と直接話をしています。入場無料、来場予約不要ですので、どなたでもお気軽にご参加いただけます。当日、会場の電光掲示板を見て来場したという方も。
漁師になるためのサポート体制
会場内は主に4つのコーナー(ブース)に分かれており、ご自身の希望にあわせて自由に回ることができます。「ガイダンスコーナー」では、フェアの回り方や漁業の基礎知識をご紹介します。漁業について全く分からない方は、まずこちらへお立ち寄りください。漁業や就業についていろいろ相談したい方は「総合相談ブース」へ。漁業全般の分からないことや、漁業に就業する上での悩みなどを「漁師.jp」のスタッフに個別相談ができます。
「出展団体ブース」では、新人漁師を受け入れたい漁協や漁業会社、現役の漁師さんと直接お話ができます。就労条件など採用に関する情報や漁師の生活、地域の情報などを詳しく聞くことができます。ぜひ、漁師さんの生の声を聞いてみてください。漁業会社のパンフレットなどが設置され、情報収集ができる「資料コーナー」もあります。
本気で漁師を目指す人が増加中
2002年度からスタートした本フェアは、2019年度には延べ数で出展団体は206団体、来場者762名の方にご参加いただき、過去最大規模となりました。コロナ禍で出展団体、来場者ともに減ってはいますが、本気で漁師になりたい方の来場が増えており、マッチング率(就業率)が上がっています。そのため、出展団体、来場者ともに満足度の高いフェアとなっています。本フェアから多くの新人漁師が誕生しており、日本全国、そして世界中の海で漁師として活躍しています。