シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】

これからは当たれば大型、40cmオーバー、50cmオーバーの一発大物が狙える時期。シーズン後半が本当の寒グレとも言える。ぜひ難しさを攻略して自分なりの答えを見つけ出してほしい。1匹1匹に価値あるドラマがある。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

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海釣り 磯釣り

仕掛け

こちらから積極的に深いタナへさしエサを送り込む必要がある。しかし深いタナへナジませるのは時間ロスが大きい。早くタナに届けて、長く流したい。かといってただ重い仕掛けで届けても食ってはくれない。タナに届くことは最優先だが、かつなるべく軽く自然な仕掛けであることが必要。

メインとなるのはB~3B辺りのウキを使った半遊動仕掛け。表示以上にガン玉を打ち、積極的に沈めて使う。例えば水深6ヒロくらいで5ヒロ辺りを狙うなら、2Bのウキに3Bを打ちウキ止めは4.5ヒロくらいに設定。さらにジンタンを追加でジワジワとウキを沈めて、5ヒロ辺りでさしエサを漂わせるイメージで狙う。

仕掛けがナジんでからは、ジワジワとまきエサと同じように沈めていった方が食いがいいし、エサ取りから目立たない。ウキが沈めば風の抵抗を受けにくくなるし、潮に乗ってその先にあるさしエサがより自然になる。そのままさらに5.5ヒロ辺りまで沈んでいけばより広い層を攻められるし、群れの下層や底に潜む大型を狙える。

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】グレ(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

ミチイトがナイロンラインの場合、ナイロンラインの浮力や風の抵抗でウキの沈みがある程度で止まる。それを利用して、グレのタナで長く漂わせる、これがコツ。ただしウキの沈み調整をうまくしても、潜り潮の強弱は常に変化する。理想はナジんだウキが潜り潮の所で、まきエサの沈下のようにジワジワとゆっくり沈んでいく。

海中で沈んだウキがユラユラとかすかに見えているとき、シュッと視界から消えてラインが走る。たまらない瞬間だ。流れの中で深いタナを釣るのは難しいが、釣研のツインフロートを使えば最初から設定がされており、攻めが早い。

潮が悪いとき

基本は潮通しの良い沖磯が狙いめだが、前述した通り悪い潮が回ってくると、沖磯ほど影響を受けやすく沖磯全滅ということもある。こういう場合はグレが根から離れず、際や底、海溝、シモリ狙いが正解。また沖向きだけでなく、横側の磯際や裏側を狙うと釣れることがある。内磯で釣れることもあるし、普段は誰もやらないようなポイントで爆釣することも。

グレの活性が渋いときは深い磯を狙いがちで、それは間違いではないのだが…。サオ2本(約7ヒロ)、サオ3本(約10ヒロ)仕掛けを入れてもさしエサが取られない……という、なかなかつらく楽しくない状況が現実よくある。

ところが3~4ヒロの浅い磯の方がアタリが多く、グレもよく釣れて楽しいことがある(御座、相賀浦、島勝など)。

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】グレとのやり取り(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

今シーズン、とある人の釣りを見ていた。仕掛けはあまり深く入っていないし、ウキもプカプカ浮いた状態。しかし突然引ったくられて40cmオーバーのグレが釣れた。3ヒロくらいと思うが、この時期でも案外浅いタナで釣れることもある。

深い意識ばかりではなく、タナを通り越さないようにも気をつけたい。釣れないときに浅くするのも手である。

昔からグレの食い渋りには小バリ、小エサに細ハリスと言う。前回書いたように基本は2号ラインでいいのだが、1.5号辺りを使うのも戦略であり、ハリも4号や3号を結ぶ。サオも1号を使おう。この時期のグレは抱卵しており低水温もあって、あまり引かずクソ重いだけ。掛けることができれば、獲れる確率は高い。まずは掛けることだ。ただしデカグレ、特に群れのリーダー格をバラすと、全く釣れなくなってしまうが。

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