シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】

これからは当たれば大型、40cmオーバー、50cmオーバーの一発大物が狙える時期。シーズン後半が本当の寒グレとも言える。ぜひ難しさを攻略して自分なりの答えを見つけ出してほしい。1匹1匹に価値あるドラマがある。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

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海釣り 磯釣り

寒グレ盛期~終盤

今シーズン初期の状況だと、すでに40cmオーバーの大型グレを仕留めた人が多いのではないだろうか。今は盛期の寒グレを楽しんでいることと思う。水温はやはり高めの推移で、良型尾長グレやイシダイも顔を見せている。

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】良型のグレ(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

これからもう少し水温が下がり、魚の活性は下がっていく。エサ取りも減るが、グレもなかなか釣れないというケースが増える。

12月、1月は最近の高めの海水温の影響か、例年よりアイゴやイスズミが多いなかでグレを釣る感覚だった。これから水温が一番下がる時期になり、さすがに魚の動きが鈍くなる。エサ取りが減り、またアイゴやイスズミも減るが、簡単にグレが釣れるというわけでもない。釣れれば40cm級、45cm級も多く出るが、釣れるタナは深くなり、釣れる磯は次第に限定的になる。

食ってくる時合いも潮変わりの一時だったりする。悪い潮がいわゆる底潮、真潮によって紀東の各地へ行ったり来たりして、パタッと食いやんだりする。

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】磯際を狙う(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

またその日その日の波や風、潮流によってグレの食いは影響を受け、全く同じという日がない。寒グレも同じで、グレの食いやエサ取りの状況は毎年違う。しかし寒グレ、特に厳寒期の基本は昔からあまり変わっていないように思う。3月も後半になると徐々に暖かい日も増えるが、海水温は低いままであることが多い。4月に入ると明らかに産卵前の食い渋りとなり、あまり釣れなくなる(地区によっては釣れ続く)。シーズン初期の狙いめは磯際5、沖側の潮の変化が5という感じだが、徐々に磯際8くらいの感覚になる。

まきエサ・さしエサ

厳寒期はグレが一定の深いタナに留まることが多い。高水温期のように積極的に浅いタナまで浮いてきて、大きな上下運動でエサを拾うことは少ない。あまり動かずに、深場の一定の層でエサがくるのを待っている状態だ。そしてそれほど激しく捕食はしない。

人気磯ならまきエサは毎日入っている。活発に捕食しないので、さらに大量にまきエサをまいてしまうと、グレが食べきれない。まきエサを食べきれない状態でさしエサを届けても、食べてもらえず残ったままになる。まきすぎに注意したい。

この時期のまきエサは、半日で生オキアミ3kgに配合エサ2袋といったところ。多めにまきたいなら配合エサを多めにするか、アミエビを混ぜグレを満腹にしないように。最近マルキユーのM・S・Pが腹によく入っている報告を聞く。これからエサに変革があるかも。

シーズン後半の寒グレフカセ釣り攻略解説 【食わない魚に食わせる秘訣4選】グレキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

さしエサは生オキアミが中心になるが、食いを良くするためにオキアミの頭側だけにしたり、むき身にするなどの工夫が必要。まきエサと色を合わせる意味で、まきエサの中から取るのもいい。市販の加工オキアミも良いし、配合エサを軽くまぶしたり、自己流で砂糖やみりんに漬け込む手もある。最近はオキアミなどのさしエサを漬け込む液が売られている。

まきエサの沈下より仕掛けの沈みの方が早い。深いタナで同調させるにはまきエサの先打ちが必須。深さにもよるが、振り込む前、さしエサを付ける前、または仕掛けを回収する前にまいておく。この時期、基本通り際からまきエサと同調させた方が良い場合が多いが、最近は潮下のかなり沖で食ったりすることも。

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