物価上昇とともに注目されているのが、中古市場だろう。そこで、今回は中古釣り具購入の注意点と、楽しみ方を筆者なりに紹介してみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
拡大する中古市場
中古、リサイクル、そう聞くと何か地味な印象を受けるが、今はそうではない。中古車市場は今だかつてないほど賑わっているし、盗難被害が続出しているのも中古車市場にしかない、希少なスポーツカーだ。これは単に原材料不足で新車が納車できないとか、昨今の増税からではない。昔の車の方がデザインも走りも魅力的だからだ。エコや電気もいいが、やはり昔の車には理屈じゃないよさがあるように思える。
これは釣り具の世界でも同じだ。車とは少し勝手が違うが、中古の竿やリール、ルアーなどのお宝を探すのはこの上なく楽しい時間だ。筆者の地元千葉県には中古釣り具を扱うお店が多く、筆者も足しげく通ってきたが、いつも店内はお客で溢れている。
中古釣具ブーム?
中古釣り具のブーム?は確実に来ている。様々な物やサービスが軒並み値上げされ、もはや”ダメになったら捨てて買えばいい”と言うバブルを引きずる時代ではない。いい物を探す眼を持ち、長く愛用する時代だ。
趣味の釣具もそうだ。竿やリールの新作をポンポン買っていたら、奥さんにいつか刺されてしまうかもしれない。そこで、中古釣り具を愛用する筆者が「独眼流」であみ出した中古釣り具を買うマル秘ポイントをご紹介したい。私は失敗しないので、ぜひ参考にしてもらいたい。
独眼流とは?
中古で竿やリール、ルアーなどを選ぶ場合、筆者が何より大切にしているのが、先入観を持たないことだ。エッジに小傷があるからこのリールはヤバイだとか、やけにキレイで安いから、バッタもんじゃないか?とか、目玉がないからこのルアーはカッコ悪いだとか、確かに慎重になるのは悪いことではない。
が、しかし、中古だということを忘れてはならない。一度は誰かの手によって釣りを経験しているのだ。傷のひとつやふたつあって当たり前だ。基本的な機能に欠陥がある場合は論外だが、竿ならちゃんと曲がって魚のパワーに耐えられればいいし、リールなら巻ければよい。少し乱暴だが、中古品を買うならばそのくらいに考えておくといい。
もう少し突っ込んで話すと、それぞれのアイテムのポイントを押さえて選ぶ「眼」を持つことがお宝発見に繋がる。そう、自分独自の眼、それこそが独眼流だ。