12月9日、今シーズン初の磯フカセ釣りに三重・紀北町へ出かけた。大型にあっけなくハリスを飛ばされる場面もあったが、42cmの納得サイズをキャッチすることができたので、その模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
仕掛け変更で食わせたが……
ハリスを落としてウキを軽くすればグレの食いは上がるが、仕掛け操作に気を使う。さしエサが自然に流れるようにミチイト操作に気を配っていると、ガツンと引っ手繰られた。先ほどのグレがノロマに思えるようなスピードで足元に締め込んでくる。必死に応戦したが、ドラグが滑りミチイトから飛ばされた……。なんだ、今のヤツ? 震える手で仕掛けを作り直したが、投げ入れた頃には潮の向きはかわっていた。さしエサが無傷で帰ってくる。
昼食を取りSさんとの会話を楽しむ。本命のアタリは遠く、サンノジが釣れただけだそうだ。厳しい日ですね~と1匹釣った余裕を見せておいた…(笑)。
釣り座を東のハナレに移動
昼前になって潮が引いたので、東のハナレに移動。黒岩のハナレには他の渡船からの釣り人がいたが、本島には渡さなかったようだ。
黒岩のハナレとの水道がポイントとなるが、ここも西流れでよくない感じ。少しでも前(南)に流れてくれれば期待できそうなのだが……。ここもタナは深いだろうと2Bウキを4ヒロにセットして攻めた。
初めはサシエが残っていたが、まきエサが効いてくるとさしエサを取られることが増える。徐々に浅くしながら狙っているとアイゴが釣れた。もう少しタナを浅くする。
ライン飛ばされバラシ二発
ちょうどこの頃から南西の風が吹き出して海がざわつき始めた。気配を感じる。来るぞ来るぞと見つめるウキがサラシの切目でジワジワと沈み始める。軽く張ってやるとグワンと乗ってきた。アワセを入れる暇もなく伸されて竿の半分が海中に突っ込みドラグが滑る。こりゃ獲れんと思ったら根ズレで飛ばされた。なんだ、コイツ?
震える手で仕掛けを作り直して次投。馴染む前にウキが横っ飛びする。バチッとアワセが決まって突進を止めてジワジワと浮かすことができたが、コイツは獲れると思った隙をつかれてラインブレイク。今度はチモトからスパッとやられた。尾長かな?
仕掛け微調整し42cm
二連発でやられて磯フロロ3号に張り替えたが、食い渋る魚は食ってくれずに再び2号に。どんどんと風が強くなり海面が滑るように東に流れる。上潮に取られるとアタリが出ないので、どうするか。仕掛けをもっと重くするか、マイナス負荷でウキごと沈めるか。悩んでG2を追加する。
2Bのウキに2BとG2を直結部分に、G7をハリスの真中チョイ上に打った。こうすると遊動部分は素早く馴染みウキが沈む。沈んだウキは海面の流れを避けて流れる。そのままにしておくと海底まで行ってしまうので、ここぞと思うポイントで張ってアタリを待つのだ。
サラシの根元でウキが浮き上がらないギリギリで張っているとコンッ。とっさにロッドを立てるとゴンと手首が肩の位置で止まる。ロッドを絞るように足元に締め込んでくる魚に対してリールを巻き竿の胴で抵抗を受け止める。ウキが見えるまでは強引に浮かして魚が疲れるを待つ。やがて真っ白なサラシから真っ黒なグレが浮いた。タモに入れてョシャー。
ハリスを見ると根に擦れてボロボロ、よく耐えてくれた。次はサイズアップを目指して磯フロロ2.5号にしたが、二度目はなかった。それでも、シーズン最初の釣行で42cmを釣って満足。
調子に乗って翌日は古和浦に転戦したが、32cm1匹の貧果だったことは忘れてしまおう……(笑)。Sさんですか?聞かないでやってください……(汗)。グレ釣りは甘くない……。
三浦からスズ島と黒岩に渡す海琴丸だが、聞けばバチコンやイカメタル、ジギングもやるらしい。今度は、そっちでお世話になろうかしら。
<田中耕二/TSURINEWSライター>
海琴丸
出船場所:三浦漁港