これから年末にかけての季節、カニを食べる機会も増えてくる人も多いでしょう。カニ好きの人の仲には身だけではなく内子と外子という部分を好きだという人もいますが、いったいどんな部位なのでしょうか。調べてみました。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
外子
内子が卵巣であるならば外子は……と予想がつくかもしれませんが、外子は、カニの成熟した卵のことを指します。おなか側の”ふんどし”と呼ばれる部位を開けると小さな粒がたくさん集まっており、この茶色い粒々の一つ一つがカニの卵で「外子」と言われています。
食感は魚卵のようにプチプチしています。数の子などを想像しておらうとわかりやすいかもしれません。
この外子自体にはあまり味がないので、内子のように好き嫌いは生まれにくい食材かもしれません。
美味しい食べ方
内子の場合はボイル済みであればカニの身と和えるのも美味しいですし、塩辛や醬油漬けにすれば最高のお酒の肴になります。
また、外子の場合は魚卵と同じようにわさび醤油で食べたり、しょうゆや塩漬けにすると立派な一品になるでしょう。
カニミソは特に書く必要もないかもしれませんが、スプーンなどで集めて醤油で溶き、ほぐした身につけて食べると絶品です。また、カニミソの残った甲羅に日本酒を入れて加熱する甲羅酒なんかも酒好きにはたまらない至極の一品でしょう。
年末に挑戦するチャンス
今まで食わず嫌いで避けていた人がいるならば、ぜひ今年はカニの身以外にも挑戦してみて下さい。
子供の頃は苦くて変な触感にまずいと感じたり、苦手だなと思った人もいるかもしれません。
もし美味しく感じられるようになっていたならば、大人の階段をまた一つ上がった証拠かもしれませんね。
<近藤 俊/サカナ研究所>