前回記事では磯の王者といわれる石鯛は意外にも防波堤など身近に生息し、しかも本格的なタックルではなく意外にも安価なタックルで釣ることができることを解説した。今回は初心者がその石鯛に出会うための仕掛けとエサについて解説してみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター石田一聖)
落とし込み石鯛釣りのエサ
落とし込み石鯛で主力になるエサは、基本的にはウニが主流。場合によってはサザエなどの貝類も使うが、ウニの場合が多い。ウニはガンガゼウニ、バフンウニなどを使い分けている。
一日の釣行では準備するガンガゼウニは約100~150個ほど。半分くらいはまきエサとして使う。バフンウニなら2kgほど。九州では石鯛用のエサを取り扱う釣具店も多数ある。最近ではスーパーで入手できる比較的安価な冷凍のムール貝などを使用する釣り人もいたり岩ガニを採取したりとエサは様々だ。
万全の準備を
これからライトタックルで石鯛を始める釣り人に伝えておきたいのは、仕掛けにおいての妥協は絶対にしてはいけないこと。相手は磯の王者とも言われる石鯛だけにその引きも半端ではない。釣り人に求められるのはその駆け引きで釣果を左右するタックルにある。前述の通り、切られて後悔しないようにこれでもかと思うくらいの太ハリスで挑むことをオススメする。
また、この釣りは専用のタックルなどが少ないため釣具や仕掛けを自作したり、知られてない新しい釣り場の開拓や、エサの入手なども魅力のひとつ。どのジャンルの釣りでも言えることだが、一歩でも大物に近づくために偶然ではなく必然になるよう入念に準備と努力を惜しまないことがとても重要である。堤防で釣れた石鯛は格別に嬉しい。石鯛の強烈なパワーを全身で感じてみてもらいたい。
<石田一聖/TSURINEWSライター>