マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第9回はペレ宙で大型(40上)だけを狙うでの実釣大反省会パート2。以前に流行ったペレット顆粒ベースのエサを現場で即席ブレンドしたが、これが見事にハマったんだよね。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
いよいよ最終形態?
釣れるには釣れるが、それらは40cm以下。そこで段階的にエサや仕掛けを強めにシフトして、どうにか1枚を拾えたが釣った感は薄い。だが、おあつらえ向きに天候は回復傾向となった。
「気温が上がってきました。やるなら今しかないですね」
そう言って麩系ベースのエサに見切りをつけ、ペレット顆粒を基本としたエサに作り替えたのが正午すぎだった。残り時間はあと3時間強。
「もはや、ボクのなかでは最強クラスのエサとセッティングにします。これで釣れなかったら納得もいきますから」
エサバッグから取りだしたのは粒戦細粒。これに水を入れて吸収させたらもじりと軽麩を入れてかき混ぜる。タッチはボソ。いや硬ボソと言っていいだろう。
それまでのエサがどちらと言えばしっとりタッチだったので、まさしく強気のエサ。
さらにウキも吉田作ペレ宙用フォルテの最大サイズにして、ハリスも短めを結んだ。ただしハリはこれまでと変わらず軽量ダンゴヒネリ上下8号とした。
ここまで強めのセッティングにしたのに、なぜハリも大きく(重く)しなかったのか?
「今思えば弱腰だったのかもしれませんが、あの時は8号で十分だと感じました。それでさらにイケるとなれば、途中でサイズアップすればいいと思ったので」
ハリスを伸ばし硬ボソに
結局、ハリはそのままだったよね。
「はい。むしろカラツンが多くてハリスを伸ばしたくらいですから」
?? カラツンの時はハリスを詰めるのが通例ではないの?
「さまざまなパターンがあると思うのですが、あの時はエサをもっと削らせたほうが乗りがよくなると思ったので」
つまりエサの落下速度(滞空時間)のこと?
「はい。硬ボソだったので魚からのアタックがないとエサ玉がなかなか小さくならない。ゆえにハリスを伸ばしました」
それが案の定、ハマったわけだね。
「たまたまかもしれませんが」
であればハリを大きくするのは逆効果だね。
「そうなんですよ。エサ玉を小さくするのが目的なのに、ハリを大きくしては逆方向に進むことになりますから」
なるほどね。ところで硬ボソってどのくらいの感じだったの?
「ハリ付けしづらいほどの硬さですね」
それを指先でギュッと押しつけてハリ付けしてたのね?
「そうです。久しぶりでした。あんな硬いエサを打ったのは」
でも何だかんだ言って結局は最終形態のエサとセッティングのほうがノルマサイズが釣れたし、アベレージもよかった。
「はい。でもそれは魚の活性アップもあると思うんですよ。見る見る天候が回復して気温が上がってきましたから」
粒戦細粒+白エサが奏功
確かにね。ところで粒戦細粒ベースのペレ宙エサなんて、あまり聞いたことがないんだけどとっさの思いつき?
「ペレット顆粒が粒戦細粒と粒戦しか手元になかったので、ならば粒戦細粒のほうが使いやすいと思ったまでです」
昔よくやった新ペレベースのペレ宙のノリ?
「そうですね。ですがネバリ感とかが微妙に異なるので、合わせるのに少し時間を要してしまいました」
ペレットと白エサしか使わないなんて、今どきやる人は少ないよね?
「だって普通に釣るならノルマなんてないですから」
確かに!(笑)
でも大型を釣るには向いているエサでしょ?
「それもありますが活性ですね。ボソっ気が強いエサですから、高活性な魚ほど飛びつきやすいはずです」
ボソを打つことで、魚にスイッチが入るってことはないの?
「もちろん、そういうケースも考えられます。いずれにしても今回思ったのは、ペレ軽やペレ道ベース以外に、昔流行った顆粒+白エサでも、やればハマる時があるんだなって」
確かにね。今回の釣りで釣れるってことが実証されたのだから、いいネタになるんじゃない。
「はい。読者の皆さんに少しでも参考になれば幸いです」
ではもう一度、顆粒ベースの配合例を紹介して今回のテーマに幕を下ろすとしよう。
粒戦細粒100㏄+水150㏄+放置+もじり300㏄+軽麩300㏄。
次回は「サンデーオープンに参加するぞ!」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>