マルキユーインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第6回は茨城県結城郡八千代町にある筑波流源湖でのペレ宙を用いた大型狙い。しかもノルマは40cm以上!取材日は秋の気配が濃厚となった9月21日(水)。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
40cm以上に絞って狙う
盛期の管理釣り場で人気の釣り方と言えばペレ宙。両ダンゴと同じく共エサの釣りだが、麩系ではなくペレ軽やペレ道などのペレット系を主体にしたエサを使う。目的はおもに型狙いで、うまく釣りきれれば良型ラッシュなんてこともある。
だが記者は常々感じていた。ペレ宙と言ってもしょせんは両ダンゴ同様に数釣りの延長で、そのなかに良型が交じればいいという、いわゆる「いいとこ取り」みたいな釣り方だなって。だからこそ例会でもやれるような勝てる釣り方の一つに挙げられるわけだが、何だか中途半端だなって。
そこでいじわるな記者はあえてこんな指令を吉田に伝えた。
40cm以上を釣ってね。あとは何枚釣ろうがカウント外だから(笑)。
まあ池と吉田の名誉のために型を問わずカウンターを押すことは許すけど、釣果は40cm以上!
「であればそういう魚が多くいる池で、なおかつペレットが効きやすい釣り場が理想ですね」
釣り場は任せるよ。
そんな吉田が戦場として指定したのは筑波流源湖。
やっぱりそうくると思ったよ(笑)。ところで筑波流源湖はホーム、それともアウェー?
「後者ですね。竿のテストとか他媒体の取材でたまに来ますが、熟知してるとかそういうレベルではありません」
ではなぜ筑波流源湖を選んだの?
「ペレ宙の実績とアベレージサイズが大きいことですね。平均サイズが大きければ40cm以上が交じる確率も高くなるでしょうから」
交じる?そこがそもそも間違ってるよ(笑)。交じらせるのでなく狙って釣ってほしいんだけど。
「はい。でも最初は様子が分からないですから、いつものスタイルからはじめさせてもらいますがいいですか?」
そのへんのさじ加減は任せるよ!とにかく大きいのを釣って。すぐに使えるように釣り座の横に検寸台は準備しておくからさ。
筑波源流湖で実釣編
入釣したのは沈舟桟橋。おそらく事前に情報をかき集めたのだろう。入釣場所に迷いは微塵も見られなかった。ただ一つ誤算だったのが天気。朝の気温が16度まで下がり、しかも冷たい北東風。いかにも魚の活性を下げそうな気象条件に、さすがの吉田も不安顔。
同桟橋の中ほどに入り黙って18尺竿を継ぐ。エサはペレ軽600㏄+BBフラッシュ200㏄+水200㏄。ハリは上下とも軽量ダンゴヒネリ8号でハリスの長さは4050cm。ウキは吉田作フォルテ3番(1.4mm径パイプトップ)。
40cm以上がターゲットにしては普通の仕掛けだね(笑)。
「この冷え込みですから、このくらいから様子を見させてください」
それにしても寒いね。ホットコーヒーがほしいくらいだよ。
「ホント、マジでヤバいです。午後から晴れる予報なので、そのタイミングで魚の活性も上がってくれることを期待しているのですが」
6時30分、小雨がパラパラする曇天のなかタナ1本半でエサ打ちをスタートする。
沈舟桟橋には吉田とその釣友、そして記者の3人だけ。釣れる釣れないはべつにして、すぐにでもウキが動いてよさそうな条件だが、強いアタリが出始めたのは開始から1時間が経過したころからだった。そして難なくレギュラーサイズをファーストヒット。もちろんカウント外ではあるが、万が一のこともあるし吉田と池の名誉を考慮してカウンターのボタンだけは押しておいてもらう。
「想定内ですね。この池は通常時でもアタリ出しが遅いのが通例ですから。今日はむしろ早いほうかもしれません」
なんだぁ、池の特徴をつかんでるじゃない。試釣でもしたの?
「できればそうしたかったのですが、過去の経験です。あとは常連を含めて皆さんが口をそろえてそう言いますから」
ではここからが本番だね。おあつらえ向きに小雨も上がって、少しだけど空が明るくなってきたみたいだしね。
次回も「ペレ宙で大型だけを狙う」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>