釣りの用意というのは不思議なもので、万全に準備したと思っても、必ず何かを忘れてしまいます。それも大体、その釣りに大きく影響するものだったりします。車内にバックアップも決めている、車釣行が多い筆者ですが、それでも忘れがちなものを、私の経験からみなさまに情報共有したいと思います。どうぞ、お忘れものないように楽しい釣行を。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
釣り場で失望しないように
筆者の直近の経験です。先日のアジング釣行で、釣り場にヘッドライトを忘れてしまいました。夕マヅメ前からのエントリーで、気が抜けていたのです。夜になると、ラインがまったく見えない。リグるときにもかなり不便です。携帯電話のライトを使うのは、リスクがあります。ケータイは釣り場で出せば出すほど、水没の危険が高まると筆者は警戒しています。
「ああ……」と失望しつつ、とりあえず釣りを続けます。車内にライトはあります。ただ、この釣り場、車を停めたところから相当歩いたポイントなのです。どうしよう。幸い、魚そのものは順調に釣れていました。
「よし、まあ、この高活性なら大丈夫だろう。往復10分、なんとか魚たちよ、抜けないでくれよ」と思っていたら、いわゆる”死亡フラグ”が立ってしまいました。自らそのフラグを回収して、そこからド低活性です。
私はほぼ毎回必要なものは指差し点検するくらい慎重派なのですが、それを上回るほど根が適当にできているので、このようなケアレスミスを犯してしまいます。みなさんも次に挙げるようなものは決して忘れないように注意してください。最悪、釣りが成立しません。
絶対に必要なもの5つをチェック
釣り場に忘れたら致命的なアイテム5選を紹介しましょう。
ヘッドライト
上述の通り。夜釣りではこれがないと終わりです。道具の操作面でもそうですが、足元を照らす意味合い、救助信号を送る意味でも、ヘッドライトは不可欠です。
できれば常用するものと別に、電池式のものを、電池そのものの控えも一緒に、予備としてバッグに入れておくべきでしょう。これで抜かりなし。
タモ
これもよくやっちゃいますね。タモ忘れ。アジしかこない、メバルしかこない。そんな海ならばまあ大丈夫ですが、たとえば、湾奥ライトゲームは大型ゲスト頻出の釣りです。
シーバスやチヌを、水面に浮かせるところまでは行ったけれど取りきれないのは、かなり悔しいもの。少しでも大型の気配があるときには、必ずタモは持参しましょう。
フィッシュグリップ
手返しが重要な釣りでは、フィッシュグリップのあるなしは釣りに大きく影響します。魚を掴まずにハリを外すのは、そもそもかなり難しいですよね。魚体は人間の手の温度で掴まれると火傷レベルらしいので、魚を労わる意味でも、フィッシュグリップは必ずご持参を。
グローブ
特に真冬の釣りでこれをやらかすと最悪なのが、グローブ忘れです。私は車に3つグローブを置いていますが、それでも忘れることがあります。指先が寒いと本当に釣りにならないので、釣り場に着く前に装着しておきましょう。
プライヤー
最後にフィッシングプライヤー。釣り人の七つ道具的なもので、プライヤーも釣り場でいざないとなると困ります。私の事例としては、飲まれたハリが外せない、タチウオなどの歯のある魚のハリが外せない、というもの。スナップのかわりにスプリットリングを使うアングラーも、プライヤーなしでは釣りができないでしょう。
忘れものを取りに戻る間に時合いが終わる
冒頭で述べましたが、「あるある」みたいなもので、本当に、忘れものを取りに戻る間に時合いが終わってしまうんです。へんなジンクスにハマりたくなければ、車を降りるその前に、家を出るその前に、何ならチェック表を作って一個ずつレ点をつけてもいいくらいです。
ただ、こういう細かいものに注意していると、いつかロッドとリールを忘れる日がくるのではないかと、私は恐れているのですが。
<井上海生/TSURINEWSライター>