海上釣り堀にはさまざまな魚が放流されていますが、自然の環境下で釣れる個体とは全くの別物だと考えた方が無難です。今回は、筆者が実際に体験した、海上釣り堀で本当にあった不思議な話を紹介していきましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
海上釣り堀
海上釣り堀は未経験者でも釣りが楽しめる施設でありながら、奥深さにハマる上級者も少なくありません。未経験者や初心者にとって、釣り方の指南やレンタルタックルのサービスは心強く感じるはず。一方、頻繁に通っては釣り方やエサの研究を重ねて釣果アップを狙う熱心な方も多く、厳しい状況で周りが沈黙しても圧倒的な釣果を叩き出すなんてこともしばしばです。
釣り堀と聞くと簡単に釣れるイメージがあるかと思いますが、舐めてかかるのは禁物。特に上級者ほど油断して苦汁を飲まされる傾向があります。初心に戻って釣りができるいい機会だと捉えて挑戦してみてください。
自然環境下とは異なる?
イケスの中にはマダイや青物などの釣り味も食味も楽しめる魚が泳いでいますが、どの魚も自然の環境で釣れる個体とは全くの別物だと考えたほうがいいです。天然の魚なら見向きもしないようなかわったエサに飛びついてくることもあれば、僅かな要因で活性が大きく上下するなど独特な習性や傾向があります。
筆者は今までに何度も海上釣り堀へ訪れていますが、不思議な現象やかわったハプニングなど多くの状況に遭遇しています。海上釣り堀で起こる現象はミステリアスなものが多い印象が強く、未だに原因不明の現象もたくさんあります。筆者が実際に体験した、海上釣り堀で本当にあった怖い話を紹介していきましょう。
当たりエサがプチトマト
海上釣り堀の魚はエサの好き嫌いが多いのか、毎日のように当たりエサがかわることも。そんなグルメな魚たちも今まであまり見たことがないエサを落とすと興味を引かれるようです。
過去にあったエピソードで、周囲も含め全くアタリがない状況にプチトマトを使ってみたところ、今までの沈黙が嘘のように速攻でヒットしてきた光景は今でも印象に残っています。当時の筆者はなぜかプチトマトだけ異様にアタってくる状況に不気味さを覚えました。
突如のゲリラ豪雨
この日は釣り開始直後から青空が見えていましたが、大気の状態が不安定で天候が崩れやすい状況。前半戦は天候の崩れはなく安心していましたが、後半戦に差し掛かったころに突然ゴロゴロと雷鳴が聞こえて釣り堀全体が驚きます。どうやら付近にある山の裏側にいつの間にか積乱雲が湧いていた様子。少し時間が経過すると積乱雲はどこかへ流されて行きましたが、自然の気まぐれに怖さを感じた日になりました。
タックルがイケス外へダイブ
同じイケスに乗っていた方が青物をヒットさせたので急いで回収、活きアジが弱らないようにイケスの外に避難させておきました。すると、突然立てかけてあったタックルが空を舞って海へと落下した。
何が起こったのか確認してみると、何と巨大なシイラがタックルを引きずって水面を跳ねていました。幸いにもイケスのロープにタックルが引っかかり無事に回収できましたが、今までの釣行の中でも特にヒヤッとしたアクシデントです。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>