東京都の秘境「奥多摩」で4日間の源流釣行 尺級岩魚に山女魚と対面

東京都の秘境「奥多摩」で4日間の源流釣行 尺級岩魚に山女魚と対面

9月に入り、間もなく禁漁を迎える奥多摩の渓へ4日間の源流釣行に出かけた。徒歩で半日をかけ行き着いた沢で山女魚、岩魚に出会った4日間の単独釣行。20年振りの渓は健在であった。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター中山祐司)

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中山祐司

中山祐司・なかやまゆうじ・65歳・東京都出身。定年を迎え渓流釣りに没頭中。狙いは源流岩魚です。古い船舶免許の活用チャンスも伺ってます。海も大好きな欲張り人間です。

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3日目は別の沢へ釣行

3日目は薄曇りの朝、昨日とは異なる沢へ出発。昨日の足袋は乾ききらず不快な足入れはいつもながら辛い。1時間ほどで沢へ降り立った。沢登りだろうか?足跡も多く場荒れ気味の感がする。沢筋にテン場の跡もあり、小場所を攻めるが山女魚もスレている。

タックル交換で12cm岩魚

ハリをバーブレスに交換し、竿を6.3mへ切りかえ遠めからのアプローチを心掛ける。ハリは彦兵衛の年代物を見つけ今回使用した。懐かしいパッケージである。

イワタバコの群生を見送ると小岩魚がのんびりと泳いでいる。源流の匂いが高まって来た。小さな落ち込みで、本日初の小岩魚が出た。12cmほどだ。リリースしブドウ虫を交換する。左岸の沢を見送ると二段の落ち込みに流木が覆う淵にでた。

尺級岩魚が登場

好ポイントである。流木をかわし岩陰の淵に投入すると、竿に伝わるゴツゴツ感。岩魚の魚信だ。目印がゆっくり岩陰へ動く。イトを送り一呼吸の間でアワセに入る。ハリはバーブレスなので、完全に飲み込まれていることを願う。

根掛かりのような重みは中硬のロッドをしならせた。岩穴へ入り込んだ岩魚を引きずり出すには足場が高い。バレを考慮してイトを緩めず水際へ降りた。0.6号のイトは流木に喰われたらひとたまりもない。

大物ではないにしろ取り逃がす訳には行かない。竿を縮めながらネットを広げ、魚を引き出しにかかった。勝負である。ゲット。ハリは呑まれていた。岩魚は尺に近く大満足である。写真に納め次の淵で25cmを追加した。魚影も濃くなってきた。

東京都の秘境「奥多摩」で4日間の源流釣行 尺級岩魚に山女魚と対面良型の岩魚(提供:TSURINEWSライター中山祐司)

釣果グルメを堪能

時計は14時を過ぎている。この沢も巻道はない。沢降りに備え納竿を決める。秋の日暮れは早い。2日目やっと型の揃った岩魚を手にできた。後は安全にベースに戻るだけだ。釣った魚での夕食を楽しみに、この地点を今期の最終に決めた。納竿である。

前日より煮込んだ岩魚と山女魚の煮付けを頂き、釣行のシメを飾ることができた。酔いもまわり来年もいい釣行に望みを掛けシュラフに潜り込んだ。

東京都の秘境「奥多摩」で4日間の源流釣行 尺級岩魚に山女魚と対面釣果グルメを堪能(提供:TSURINEWSライター中山祐司)

最終釣果

最終9月16日は下山の日。携帯の電波が通じたのは午後3時。短い4日間は秋の始まりであった。好天に恵まれ、平日の入渓でもあったので先行者がいなかったことでゆっくり釣りを楽しむことができた。

釣果は岩魚6匹、山女魚4匹は満足な結果である。キープサイズを守りいつまでも楽しめる渓であって欲しい。

東京都の秘境「奥多摩」で4日間の源流釣行 尺級岩魚に山女魚と対面釣果の一部(提供:TSURINEWSライター中山祐司)

来年は体力をつけ、パッキングの工夫を高めて望みたい。

<中山祐司/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
雲取山山系