2022年夏の大阪湾泉南エリアの陸っぱり釣り状況 秋はタチウオに期待

2022年夏の大阪湾泉南エリアの陸っぱり釣り状況 秋はタチウオに期待

湾奥は高水温で海が沸騰したようだった。そこで大阪南港から抜け出し、潮通しのいい泉南の海に向かった。7月~8月は良い海だったと思う。その状況を振り返りたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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「死の海」湾奥から外へ

大阪湾は今夏、最高水温28℃前後と、かなり熱い海だった。実際に気温も非常に高いのだが、何が悪いかといって、6月くらいから真夏日が続いたことだ。それで魚がヘバってしまった。湾奥ではカサゴも食わない。チヌだけ。

チヌやキビレはほとんど河の魚。そう思うと私はこの夏、ちゃんとした「海」の魚を見ていないことになる。ということで、泉南に向かった。なんでもいい、潮通しの良い海で何か釣ってみたかったのだ。

大阪市内から走ること70km、透明度の高い水が私を迎えてくれた。

2022年夏の大阪湾泉南エリアの陸っぱり釣り状況 秋はタチウオに期待泉南の美しい海(提供:TSURINEWSライター井上海生)

日中はほとんどお休みの海

眩しい日差しが海をぎらつかせている。偏光グラスをかけると、この時期にしてはありえないほど、小魚の姿も少ない。雑魚、目に見える限りでなし。これはどうやら、日中はお休みみたいらしいぞ、と思った。

しかしまあ、釣り方はある。イカゲソを極小ヘッドにつけて遊んでいると、フグ・ベラが姿を現した。暇つぶしにはいい。

2022年夏の大阪湾泉南エリアの陸っぱり釣り状況 秋はタチウオに期待ゲソングで雑魚(提供:TSURINEWSライター井上海生)

視認できる小イカもいた。この時期のスレていない新子イカである。上手な人なら釣れるだろう。私はエギングが苦手なので、追わない。

夕暮れてから豆々アジの気配

7月のある時期から、夕マヅメにイワシの回遊が始まった。一瞬だけ沿岸に寄ってくる。

その姿を認めるや、アジングに切り替えた。そうすると、常夜灯下で豆アジ、小サバ、カマスが反応。何度か通って、極小ヘッドでパターン化できた。泉南ではカマスがくるので、リーダーの太さはできれば5lb張りたいが、アジが小さすぎるのであまり太くできない……。

そう、本当に今夏の泉南のアジは小さすぎる。いわゆるアンダー10(テン)。10cm以下でちゃんと掛からない。アワせるのも無理。

2022年夏の大阪湾泉南エリアの陸っぱり釣り状況 秋はタチウオに期待アンダー10cm級アジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ギュイーンと持っていったらカマスである。カマスは20cmくらいあるので、よく引く。

2022年夏の大阪湾泉南エリアの陸っぱり釣り状況 秋はタチウオに期待カマスも登場(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ただ、豆々アジとはいえ、アジはアジだ。大阪湾沿岸では年々アジが釣れにくくなっているので、今の時期アンダー10cmでも、こいつが釣れてくれるのはうれしい。なかなかの密度があるので、おそらく秋にはもっとよくなっているだろう。楽しみ。

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