シーバスゲームのメッカとして知られる鳥取と島根の県境に位置する中海は、マゴチのストック量も半端じゃない！ツララ（TULALA）フィールドスタッフの木村祥さんの案内で、シーズン最盛期を迎えているマゴチをボートから狙った。
（アイキャッチ画像撮影：TSURINEWS編集部・中西）
TSURINEWS編集部
開始早々本命マゴチ浮上
当日は午前7時半ごろにボートを係留しているマリーナを出船。まずは「ベタ踏み坂」として知られる江島大橋を横目に西へ。30分ほど走ったポイントは、水深8mから3mに駆け上がるポイント。浅場は海藻がびっしりだが、深場は砂底で根掛かりもなく非常に釣りやすい。このブレイクに沿ってサーチしていく。
ところでマゴチという魚に対し、皆さんはどんな印象をお持ちだろう？おそらく「なかなか釣れない」、「1日1～2匹釣れれば御の字」といった印象なのではないだろうか？私も夏の炎天下、一向に釣れない1匹を求めひたすらキャストした経験から、長丁場を覚悟していた。が、ここ中海でその常識はいい意味で通用しなかった。
開始からわずか数投で、船首で釣りをしていた木村さんがサオを曲げる。上がってきたのはそんなに大きくはないが、まぎれもなくマゴチ。拍子抜けするほどあっけなく釣れてしまった。
木村さんと良型マゴチ（撮影：TSURINEWS編集部・中西）「グリッサンド72」の特徴
木村さんが使用していたサオは、ツララ グリッサンド72。陸っぱりのみならず、近海ボートフィッシングで非常に人気の高いモデル。
ボートでも取り回しのいい7ft2inchのレングスと、中型青物までなら難なくファイトできるバットパワーが特徴。それでいて、10g以下のルアーでさえ軽快に扱えてしまうしなやかなティップも併せ持つ。
ボートからのロックフィッシュやフラットフィッシュはもちろんのこと、シーバスやチニングなど、ソルトゲーム全般を高得点でカバーする優等生だ。
グリッサンド72とマゴチ（撮影：TSURINEWS編集部・中西）（撮影：TSURINEWS編集部・中西）60cm級交じりでマゴチ連発
そして、これだけでは終わらないのが中海というところ。今度は同行のツララスタッフ・岡林さんにも本命がヒット。これも良型というには少し小さいが、マゴチはマゴチ。なんと、開始10分で必要な写真が撮れてしまった。
さらにヒットは続き、木村さんも岡林さんも一時は連発。ダブルヒットする場面もあり、良型と言える60cm級も交じるようになってきた。
ヒットパターンは、ブレイクを上から下に沿うようにフォールさせていたらコツンと明確なバイトが出たとのこと。
岡林さんにも速攻本命（撮影：TSURINEWS編集部・中西）グリッサンド77の特徴
岡林さんがメインに使っていたのは、グリッサンド72よりも若干だけソフトな感触のツララ グリッサンド77。ボトムゲームならばグリッサンド72よりもシャローエリアを得意とするロッドだ。こちらもボートゲームでは人気の高いモデルであり、グリッサンド72と同じような用途で使用可能。
若干ソフトな分、巻きの釣りや10m程度のシャローエリアでの釣りと相性がいい。7ft7inchというレングスゆえに、陸っぱりから釣るアングラーの人気も高い。
グリッサンド77とマゴチ（撮影：TSURINEWS編集部・中西）バス用ルアーを流用してみる
難なくサイズアップも達成したところで、今度はマゴチがどんなルアーに反応するのか試してみることに。持ち込んだのは主にバス用のルアーで、スコーンリグ、スピナーベイト、チャターベイトの三種類。前回の釣行時に同様の高活性を体験したため、ちょっと試してみたくなって持ち込んだとのこと。
結論から言うと、いずれのルアーにも反応はあったが、バイトに持ち込み取り込みまでできたのはチャターベイトのみだった。印象としては、スコーンは持ち込んだものが大きめのオフセットフック搭載タイプで、これがフッキングを邪魔した感があった。スピナーベイトに関しては、使用していた時間が短く、十分なデータを得られなかった感じ。
釣果を得られたチャターベイトは、最初巻きの釣りを試したところバイトが浅くフッキングに持ち込めなかったので、食わせの間を入れるボトムバンピングの釣りに切りかえたところヒットしたとのこと。いずれのルアーももう少し詰めればいい戦力になる可能性を感じる結果となった。
チャターベイトで釣った1匹（撮影：TSURINEWS編集部・中西）ルアーサイズにご注意を
ちなみに、いろいろ試す中でルアーサイズを落とすというのも試みた。こちらは食いやすくなるのでアタリが増えるかと思えたが、アピール力が下がるためか逆に反応が薄くなった。よりナチュラルに食わすためルアーサイズダウンをついつい考えてしまうが、かえって逆効果という場面もあるのかもしれない。陸っぱりなどでは飛距離も落とすことになるので、覚えておこうと思ったエピソードだ。
グルーヴィ66Cの特徴
ルアーサイズを落とした際に使ったのが、ツララ グルーヴィ66C。陸っぱりからのライトプラグ、ライトロックフィッシュなどに人気のモデルだが、ボートのライトロックでも活躍できる一本。ベイトフィネスリールと組み合わせれば、5g以下のルアーでも驚くほどに遠くへ飛んでいく。
今回、この竿にとっては若干重い10g前後のルアーを使用。ベリーに重みを乗せるようにキャストし、ファイトも竿を立て過ぎずにしっかり重みをバットに乗せてやれば、50cmクラスのマゴチでも難なくやりとりが可能。曲げて楽しく、魚の引きを十分に味わえるロッドだ。
グルーヴィ66Cとマゴチ（撮影：TSURINEWS編集部・中西）
