青森県で投げカレイ釣行に出かけた筆者。開始直後からアタリがなくエサだけ取られる、なんとも煮え切らない状況。潮が動き始めると釣り方や仕掛けを微修正。その甲斐あって、見事に43cmマコガレイを釣り上げた釣行をお届けします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦剛)
カレイらしいアタリ到来
底を小突き寄せながら置きザオにしている方のロッドを何気なく見ていたら、ラインが突然フッとたるみました。風の影響はほぼなく、仕掛けが流されるほどの潮の強さでもないため、これは本命のアタリだと確信しました。
小突いていたタックルを三脚にそっと立て掛け、ラインがたるんだタックルに集中してラインを注視します。このじれったいような時間がカレイ釣りで筆者が最も好む場面です。たるんでいたラインが徐々に張ってきたかと思うと、またたるみます。なかなかじらしてくれます。
43cmマコガレイ登場!
この時点でハリ掛かり、またはハリを飲み込んでいる可能性は高いのですが、勝負時だと決めていましたので、慎重に、じっくり待ちました。ロッドの側で、今か今かと待ち構えていました。そして数分後、ラインが一気にピンと張り、ロッドが大きくしなりました。待ちに待った瞬間です。同時にロッドをしっかり立て、アワセも決まりました。想像していた以上の重量感です。
海底に向かってグイグイと突っ込むカレイ独特の引きが、何度もロッドを絞り込みます。堤防際まで寄せてきても尚、下へ下へと突っ込んで抵抗します。徐々に海面へ浮かび上がってきたシルエットは紛れもなく本命、カレイでした。
どうやらハリはしっかり飲み込んでいるようでしたが、万が一のすっぽ抜けを回避するため、ランディングネットを使用して確実なキャッチを試みました。そして、無事に釣り上げることに成功しました。とても肉厚な、43cmの立派なマコガレイでした。
その後は続かず、エサもなくなったところ早めの15時に釣行終了と致しました。
釣果グルメを堪能
自身の記事を元にした実釣ということで、少しばかり疑心暗鬼に陥っての釣行でしたが、狙い通りカレイを釣り上げることができました。数は出ませんでしたが、限られた時間で本命を手堅くキャッチできたことはとても嬉しく思っております。
帰宅して、新鮮なうちにさばき、エラや内蔵の一部以外、可食部は全て貴重な食材とさせて頂きました。カレイの釣りたての刺し身、一晩二晩寝かせた刺し身、頭や肝の煮付け、残りのヒレや骨身から出汁をとったアラ汁などと、どのように調理しても美味しい魚であると改めて感じました。
青森県でのカレイのシーズンは一年中であり、これから季節がかわっても手の届く範囲のポイントで狙うことができます。釣れたら嬉しい、食べても美味しい。そんなカレイという魚の魅力を、是非、多くの方に味わって頂けたらと思う次第です。
<杉浦剛/TSURINEWSライター>