高知県では、10月から3月までウナギの採捕は禁止となっており、4月からウナギ釣りが解禁となる。これから始まるウナギ釣りについて、初心者の方でも少しでも釣果を上げられるよう私なりのポイント選び、タックル、仕掛などを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター三谷文雄)
高知エリアのウナギ釣り
高知エリアのウナギ釣りは、一般的には延縄、ウナギデポ、エサ釣りが主流だ。地域によってさまざまなエサの違いがあるが、シーボルトミミズやドバミミズ、アユの切り身などで釣る。
私の父親はシーボルトミミズをよく使っていた。高知県ではカンタロウと呼んでいる。匂いと体液が多いため釣果が格段に伸びるエサ。大きいものでは30cm以上になる。そのままでは使えないため切って使っていた。しかし、現在はあまり見かけることがなくなった。
ウナギ釣りは手軽に行けてエサをひったくっていく強烈なアタリが魅力。仕掛けも簡易なため初心者でもやりやすい。そして言うまでもないが、天然のウナギは高価で食味も非常にいい。
ウナギ釣りのシーズン
一般的には夏がシーズンとなるが、脂が乗っておいしいのは秋~冬。しかし高知県では禁漁期間は毎年10月~3月まで。川によって遊漁券が必要な川もあるため、釣行前に要確認。
ポイント選び
ウナギは日中基本的に穴に潜っていたり砂地に潜っていたりする。
活動が活発になるのは夜である。しかし常に泳いでいるわけではないため、ゴロタと砂地が混在している場所がポイント。また流れ込みなどがあればなおさらいい。トロ場よりも流れがあるところの方が、アタリが多い場合がある。水深30cmぐらいでも普通に釣れる。
タックル&仕掛けについて
原則どんなタックルでもOK。釣具屋さんにおいてあるサビキザオや短いものでも可。穂先が軟らかいものの方が、食い込みがいい。仕掛けについては、以下の3パターンがメジャーである。
中通しオモリを使ったぶっこみ仕掛け
おたふくオモリなどを使った仕掛け。転がりにくく、流れの影響を受けづらい。
胴つき仕掛け
上からハリ一番下にオモリが来る。仕掛けが立つようになるため食い込み重視の仕掛け。
オモリ遊動仕掛け
中通しオモリの仕掛けと似ているが、ハリを引っ張ったときオモリの重さを感じにくいため、食い込みがいい。
私はオモリ遊動仕掛けを自作して使っている。理由としてゴロタの入っているポイントを選んでいるためどうしても根掛かりが多発するからだ。根掛かりを外すうえでもオモリが遊動式の方が外しやすい。
また、紹介した私の仕掛けはオモリの交換も容易なため、流れに適した設定がしやすい。私は根掛かりを恐れなければ釣果は付いてくると考えている為、この仕掛けで釣行している。作るのが面倒な方は市販のウナギ・アナゴナマリ遊動式をおすすめする。