早春の播磨灘でボート釣りの狙いものは、マダイ、メバルとガシラの根魚がトップクラスの人気です。今回は、乗っ込みを前にして越冬から目覚め、食欲旺盛な瀬戸内のマダイ狙いです。小豆島周辺がマダイの越冬地のようで、真冬でも釣れ、3月になると家島諸島でも釣れ始めます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
初日は40cm級2匹
晴天の微風の3月4日は新月の大潮最終日。家島諸島東の魚礁帯へマダイ狙いで、事実上の初釣りです。6時30分に出航、イカナゴ漁の漁船はさらに沖合にいるようで順調に航行でき、7時20分水深35mで釣り開始です。潮は、上げ潮西向きに0.8ktで流れていて、これならば順調な様子です。
8時00過ぎに1回目のアタリ。特有のゴンゴンとサオ先をたたいてきます。ゆっくりと巻き上げると途中でフッと軽くなりバラシ。悔しいですよね、初物が逃げた。
魚探反応は悪くなく時合いは続いているので、次はしっかりと釣り上げました。これは、36cmのきれいな桜色です。喜び勇んでも、次でまたバラシ。巻き上げ途中で逃げられました。
これを機に時合いが終わったようで、魚の反応がなくなり意気消沈。ポイントを西へ20分ほど移動して仕切り直しです。
ここで、40cmを追加したものの2回バラシをやる体たらくでした。2勝4敗です。どうにもアワセのタイミングでハリ掛かりが悪いようで、夜にひとり反省会をしました。
バラしたのも引きから同寸でしょうから、活性も場所狙いもの悪くない状況が始まっています。
65cm良型マダイ登場
再挑戦の3月7日は中潮の3日目です。7時30分に釣り開始。今日の潮は鈍く、朝の北西風に押されて潮と風が逆の悪いパターンです。適宜前後進で船位を保ち、前回同様の水深35mの魚礁帯を探ります。
潮は悪いながらもベイトの動きに変化の出た8時過ぎ、1回目のアタリですが、また体たらくのバラシ。アワセとタメにドラグを復唱して、45cmに37cmと続けました。
その後、短い時合いは過ぎ、再び10時半を回ったところで海の中が動き始め気配が出てきて、サオ先をたたくアタリが出ました。ためて、乗ったところで胴調子のサオを曲げながらしっかりとアワセを入れると、重たく走り始めます。ラインを出すのはいいものの魚礁の根ずれが気になりますが、ジーッジーッ鳴るドラグとハリス3号を信じてマダイの引きに耐えます。膨らんだ腹をボッコンと出して海面に現れたのは、型物です。
タモに冷や冷やしながら入れたのは、65cm二尺超えの3kgものでした。このサイズになると嬉しく、先の尺半でも飛んで跳ねて喜びましたが、前回のバラシ連続を忘れました。
まだ水温9度未満、手のひらサイズは現れず、30cm後半以上です。これから、乗っ込みシーズンを迎えますが、家島諸島のマダイのボート釣り、楽しく釣れそうです。
<丸山明/TSURINEWSライター>