水温上昇タイミングで、春イカ狙いの陸っぱりエギングに出かけた筆者。ところが、ポイントには秋イカサイズの小イカの姿が……。子イカを避けて、狙い通り春サイズのアオリイカをキャッチした釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター野口昭伸)
バックドリフト釣法
沖の船道までは普通のキャストでは届かない。そこで、下げ潮を使ったバックドリフト釣法でエギを沖へと送り込むことにした。シャくる→ラインを出す→潮に乗ってエギが沖へ流れる→着底したらシャくる、の繰り返しでエギをどんどん奥へと送り出す。
この時、エギのフォールスピードは遅い方が有利になる。早く着底してしまうと潮に乗せて流す時間が短くなってしまうからだ。その為継続してスーパーシャロー系エギを選択。さらにフォールスピードが遅いので根掛かりを意識することも少なくて済むというメリットもある。
サイズアップ成功
そうして80m近く潮に流したころ、シャクった瞬間重みが!「乗った!これは少しは大きいかもしれん……」。一生懸命巻き上げるが、潮に乗っているので余計に重い!巻いて巻いてようやく見えたアオリイカは、無事サイズアップ成功の一杯だった。
バックドリフト中だったのでエギはほぼ低層をリードしていたのに、エギは下から抱き上げたような形で掛かっていた。イカが居たレンジは思っていたより深かったのだ。4ヶ月振りに秋イカサイズ以外が釣れ……。その満足感からか私はもう竿を畳み始めていた。この後牛深まで情報収集ついでにランガンしたものの、下げ止まりを迎えて釣果には至らず。このまま16時30分に納竿した。
水温上昇が決め手か
12月以降、例年に比べ寒い日が多かった。アオリイカは水温20℃を下回ると補食量が減ると言われており、水温16℃がエギングの成立する下限目安とされている。それを考慮してしばらくエギングは中断していた。しかしここ数日で気温上昇、水温も上昇。イカも活動的になっているかも?と予測して動き、結果に繋がったのは良かった。
また、捌いたイカにはベイトと思っていたトウゴロウイワシは居なかった。以前、地元漁業者に「トウゴロウイワシはベイトになりにくいよ」と言われたことを思い出した。ベイトが入っているからアツいかも?と、読み違いもあった。次こそは1kgオーバー、春イカと呼べるサイズを狙いたい。
<野口昭伸/TSURINEWSライター>