人気の釣り、エギング。主にはアオリイカを餌木(エギ)というエビに似せたルアーで狙います。独特の世界観を持つエギングの入門コストは、どれくらいになるのでしょうか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
エギングとは
エギングはソルトルアーでも30年くらいとかなり長い歴史を持つ釣りです。今は人的プレッシャーで少しハードルが上がっていて、誰でも容易く釣れるとは言い難いですが、いい年に当たれば一晩で10杯程度もあるでしょう。
エギングは、冒頭でも述べたように、エギというエビに似せたルアーを投げてアオリイカなどを誘う釣りです。「ジャーク」という、サオを上下に煽る動きが基本アクション。エギを海中でアピールさせた後、沈んでいく「フォール」の動きで、エギをイカに抱かせます。
使用するルアーはエギ一つで他の釣り物と比べるとシンプルですが、さて、ではタックルなども含め入門コストはいくらなのか、解説しましょう。
エギングタックルのコスト
エギングに必要な道具と値段は以下の通りです。
エギングロッド8ft台 Mクラス:1万5000円
汎用スピニングリール2500番または3000番:1万5000円
PEライン0.4~0.8号:2500円
リーダー8~10lb:500円
エギ5個以上:3500円程度
合計、3万6500円。これくらいがリアルな入門コストです。
リールに関して、突き詰めるならばエギング専用リールがあります。ハンドルやスプール周りがかなり肉抜きされていて、感度が高く、ダブルハンドルでエギが余計な動きをしにくいような専用品です。このレベルになると、2万円~という価格になります。
安くできるポイント
入門にあたって価格を抑えるならば、ロッドとリールをエントリーモデルにするといいでしょう。エギングロッドは大手メーカーの最新機種でも、1万円くらいで上等なものが買えたりします。ガイドのクオリティなどを妥協すれば、5000円でも持つことができます。リールも1万円くらいまでは下げられるでしょう。合計、ロッドとリールで最大2万円程度に下げられると思うと、入門しやすいですね。
流用適正が高い
エギングタックルは海の万能タックルとも言われます。8ft台MかMLクラスのロッドにリールは2500番~3000番にPEライン0.6号くらい、この設定ならば、ライトゲームを除くほとんどすべてのショアの釣りに流用適正があります。そのため、エギングをメインに考えて他も嗜むというならば、あえてエギングタックルは高級なもので揃えるのもアリです。
エギについて
エギングは底を取る釣りで、エギのロストは痛いです。1個安くても500円程度はするので、入門にあたって3500円という額で一通りのものが揃っても、ロスト→補充で最大1万円くらいかかるかもしれません。特に慣れないうちはロストが多くなります。
そんな入門者に強い味方が、100均エギです。100円均一の釣具コーナーで(かなり人気のものなので品切れしがちですが)エギを購入することができます。サイズも2.5号、3号といいところが揃っています。これならば、根が荒い部分でも使いやすいですね。
ちなみにエギのサイズは、初秋ならば2号エギ、秋本番で2.5号エギから3号エギ、春のビッグサイズを狙うとなると3.5号、4号エギの出番です。
昔は5号エギでも季節関係なくバンバン釣れたという話を聞きますが、今はイカもスレているのと個体数減で、エギのサイズやカラーなどのマッチングなどは結構うるさくなっています。