渓流釣りの3種のエリア『源流・中流・本流』 各々の特徴と攻略法を解説

渓流釣りの3種のエリア『源流・中流・本流』 各々の特徴と攻略法を解説

渓流釣りを始めるにあたって、知っておきたい知識はいろいろある。今回はそんな中から、源流域・中流域・本流域など、渓流の釣り場選択について解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞)

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渓流釣り 淡水の釣り

開けた渓流域・里川

開けた渓流域や里川は、流れの傾斜も緩み、淵・瀬ともに規模も大きく水量も豊富。日当たりもよく水温は初期でも高めで、サビの少ない銀ピカのヤマメが釣れる。よって、川虫も豊富であり、ヤマメも20cmクラスの良型が多い。

また、道路沿いで傾斜もなだらかな流域であり、初心者向けの釣りやすい釣り場が多い。その分、さまざまな釣法で連日攻められているのでスレた気難しい魚も多い。

渓流釣りの3種のエリア『源流・中流・本流』 各々の特徴と攻略法を解説 サイズアップが狙える開けた釣り場(提供:週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞)

頭上の木々も少なくて6~7mクラスのサオがのびのびと振れる。渓流釣りでは、先行者後の釣りは釣りづらいが、ヤマメのストックも豊富であることから、先行者後でも工夫次第で釣果が得られやすい。 主にゴールデンウイークごろまでの釣り場だろう。その後は、田畑の取水で減水したり、水温上昇で雨後の釣りになる。

特に5月以降、渇水が長く続き、久しく増水した時や高活性となり良型の数釣りが楽しめる。また、下流にダムを持つ河川は、サクラマス化した大型も遡上してくるので狙いめだ。

エサは、里川などのやや濁りの入っている河川ではクロカワ虫、透明度のある河川ではヒラコの食いがよく感じる。初期のエサでもあるキンパクはどこの水系でも通用する。初夏の雨後はミミズを積極的に使う。

本流域

川幅が10m以上で、水量・水深ともにあり、流れの押しも強い。その太い流れに立ち込み、8mクラスの長竿で大物を狙う。九州では、特に五ヶ瀬川、耳川、川辺川は面白い。流れの層も、通常は3層の場合が多い中、本流は5層もあり複雑。大ヤマメが生息する5層目の底波へいかにして仕掛けを入れられるかが釣果のカギを握る。

渓流釣りの3種のエリア『源流・中流・本流』 各々の特徴と攻略法を解説尺物が狙える本流域(提供:週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞)

それにはオモリの使い方が重要。ガン玉は3B~4Bがメイン。オモリがなじまないと判断すれば、躊躇なくオモリを1個追加して2個で対応。尺ヤマメに備えて水中イトも0.25号以上の太仕掛けで挑む。

渓流釣りの3種のエリア『源流・中流・本流』 各々の特徴と攻略法を解説長竿でのアプローチが必要(提供:週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞)

九州の本流釣りは、解禁日から始まり、特に桜の咲く季節からゴールデンウイークまでと梅雨以降の増水時期はチャンス。エサは、春だと川虫のクロカワ虫を中心にキンパク、梅雨以降だとミミズが有効。

<週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2022年2月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。