珊瑚礁に浮かぶ宮古島、緊急事態も明け観光客はかなり戻ってきて街も活気が出てきている。今回は友人漁師のお手伝いに遠征した沖縄三大高級魚の一つであるアカマチ釣りをご紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
サバエサでアカマチ好釣
真っ赤に染まる朝焼けと共に出港した漁船、大漁を祝うかのように連日の強風から一転、とても穏やかな漁となった。行きは北の追い風で珊瑚礁の浅場でも船が揺れないほど。しかしさすがに11月、ウインドブレーカーを着た。
漁師のポイントなので詳しくはお伝え出来ないが、宮古島から西沖の水深300m少しが漁場になっており、一時間程度の航行でエンジン音が止んだ。
高級魚もキハダマグロもコロナ禍では観光客も少なく、需要と供給バランスが崩れ、驚くほど安値のキロ単価で取引されていたが、観光客が戻ってきたこの時期はキロ単価も上がり漁師にとっても大きな収入源となるので、足を引っ張らない様にしなければいけない。
幸い筆者は深場もかなりの数はこなしているので足手まといにならず、今回は漁師とのガチンコ勝負となった。
カゴにはアミコマセとシビのぶつ切りを入れたコマセカゴを付け、漁師に負けないようにアカマチは釣り上げてはいるが、こちらはサバしか食わず、サバエサが尽きるとピタリとアタリが無くなってしまった。その後、潮も効かなくなり、ツノザメが釣れ出した。このツノザメ、唐揚げにしてみるとこれがとても美味しいのだ。
アオダイ狙いに転戦
日中は釣れないアカマチに変わり、今度はマイナー魚ではあるがこれも白身の高級魚であるアオダイ狙いと漁場移動なった。
こちらは一転、サバの腹身やイカも食べ、強烈なアタリはタイクチャーと呼ばれているオオグチイシチビキであった。
その後、アイノコと呼ばれるオオクチハマダイ、ビタロウと呼ばれるフエダイ系や、圧巻な通称ケミカルミーバイと呼ばれるなんとも奇妙なアカイサキの様に色鮮やかな魚などが追加となった。
夕方に好調であった朝方のアカマチポイントに戻ったがあまりパッとせず、やっと出たアタリはサメに持っていかれてばかりで、サメへのショバ代を支払い納竿となった。
40kg超の収穫
ガチンコ勝負の結果はエサの差だったということにしておきたい。
イグルーの156Lクーラーいっぱい40kgオーバーの収穫での帰路についていると、黄金色の夕日に染まるのはサンセットクルーズ中のモンブラン号あった。釣り人は釣りも景色も堪能できる特権であるとつくづく夕陽を堪能しながらの帰港であった。