魚釣りのハリ、フックには、ハリ掛かりを深くするための「かえし」がついています。かえしはルアーフィッシング用語で「バーブ」とも言います。かえしがついていないバーブレスフックについて、今回はその使いどころなどを解説します。
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入れ食い状態対策も?
しかし他にもハリのかえしを潰して使うべきシチュエーションがあります。それは、小型の魚が入れ食い状態のときです。たとえば筆者は最近、中サバが1時間で100匹200匹当たり前という入れ食い状態を経験しました。メタルジグを使っていたのですが、さすがにこれだけの数を釣ると、魚を外していくのに、手がボロボロになります。
結局私自身はやらなかったのですが、このような入れ食い状態のときには、かえしを潰してしまってバーブレス化し、軽くリリースできるようにした方がいいです。魚にもダメージが少なく、自分の手をハリで傷つけることもありません。
バーブの潰し方は簡単です。バーブ部分を、プライヤーの先ではさんで、軸を潰さないような力加減でグッと押し込んでください。それで棘が潰れて、バーブレス化できます。
魚を不用意に痛めつけないため
バーブレスフックは、魚を不用意に痛めつけないための人間のせめてもの気持ちともいえるかもしれません。また魚次第では、豆アジなど、使いどころがわかれば、キャッチ率アップにもつながります。高活性の入れ食い時にもバーブレス化は有効と覚えておきたいところです。
魚釣りはどんな人にとっても一種のゲームだと思います。その「加減」という意味でも、ハリの使い方はバーブレスフック以外にもいろいろと、強弱を覚えていきたいものです。
<井上海生/TSURINEWSライター>