今さら聞けないルアー釣りのキホン タモジョイントの『塩噛み』対策

今さら聞けないルアー釣りのキホン タモジョイントの『塩噛み』対策

タモの折りたたみなどに使用するタモジョイント。この部品ですが、劣化して交換しようしても、外れないことがあります。原因は、多くの場合、「塩噛み」。きれいに取り外すためには、熱湯とサビ取り剤が必要です。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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その他 お役立ち

内部まで塩がビッシリ

外れたタモジョイント、シャフト側の内部を見てみましょう。

今さら聞けないルアー釣りのキホン タモジョイントの『塩噛み』対策ねじ切りに塩噛み(提供:TSURINEWSライター井上海生)

こうして見てみると、すごいですね。ねじ切りに白いものが付着して、ガッツリ塩噛みしてしまっています。これでは金属部分も劣化するでしょう。また私は、このタモを、本当にしょっちゅうあっちこっちにぶつけていました。それでも3年持ったのだから、いいところです。

ちなみにこの記事を書く3日前に、ついにタモの枠の部分がポキンと折れ、寿命を迎えました。タモ、タモジョイントは、ソルトである程度使うなら、「いずれ使えなくなるときがくる」と思って、こまめに点検し、また時期を見て交換を考えるべきでしょう。

力技でなく「理屈」で取る

「ルアーフィッシングはすべて”理屈”だ」と私に釣りを教えてくれた、ある人が言っていました。「バックラッシュも”理屈”でなる。”理屈”を辿れば、必ず外せる」というわけです。その言葉は私の頭に結構しっかりと残っています。

確かにルアーフィッシングというのは、レンジとか通し方とかアクションとか、そういうものを研究して、自分の中で魚の反応を理屈で結びつけていくものだと思います。そしてそのような科学的な態度というか考え方は、釣りをちょっと離れたところでも通用するようです。

今回のタモジョイント、シャフトの塩噛みも、力技でなく、「理屈」で取ることができました。熱湯で塩を溶かし、サビ取り剤でねじを回しやすくする、ある種、クラシックなサイエンスです。みなさんも釣具に関して何か困りごとが生じたときには、「そうなった原因」を科学的に考えて、対処してみてはいかがでしょうか。

<井上海生/TSURINEWSライター>