オイル交換、バッテリーチェック、ガソリンホースの亀裂、給排水のつまりなど、ボートメンテナンスはキリがない！今回は見落としがちな船外機エンジンの、個人でできるチェックポイントのご紹介です。
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター杉浦永）
Haruka_Sugiura
普段はボートからのベイフィッシングゲームがメインで、愛知県の衣浦港・衣浦マリーナから２０フィートほどの湾内専用ボートで出船しています。シーバス・クロダイ・ロックフィッシュなど魚種を問わず、シーズナルゲームを楽しみながら、狙える魚は全て狙うスタンス。釣りの以外にも旅行を趣味として、歴史を学ぶのが好きです。
点検ポイント
では具体的な点検個所とその方法を紹介します。
プロペラシャフト
プロペラシャフトとは、エンジンで発生した力をプロペラに伝達させて推進力を生み出す部分です。
プロペラシャフト（提供：TSURINEWSライター杉浦永）点検方法は、プロペラの根元に付いているプロペラシャフトへの釣り糸の巻き込みをチェックします。そのままにしておくと釣り糸が奥に入って行き、プロペラシャフトのシールを損傷させてしまいます。
また、四角の形をしたインペラポンプ給水口の詰まりをチェックします。詰まっていると海水を吸い上げられなくなり、オーバーヒートになりやすくなります。
給水口の詰まりもチェック（提供：TSURINEWSライター杉浦永）プライマリーポンプの点検
プライマリーポンプとは、ガソリンタンクとエンジンを結ぶ燃料ラインに装着してあるポンプのことです。この部分に亀裂が入っているとエアーの吸い込みやガソリン漏れの原因となります。
プライマリーポンプを点検（提供：TSURINEWSライター杉浦永）点検方法は、ポンプ周辺の亀裂をチェックしてから、ポンプを押してポンプの圧力が正常かチェックしてみて下さい。この際にガソリン漏れやポンプの吸い上げに異変を感じた場合はすぐに交換をお勧めします。
サーモスタットの点検
サーモスタットとは 、エンジンを冷やすためにインペラで汲み上げた海水の温度を管理する部品のことで、エンジンがオーバーヒートまたはオーバークールしないように温度調整をおこなう大切な部品です。
この部品はエンジンが掛かっている時は冷却水を汲み上げ、常に海水が流れているので、潮噛みや劣化の原因になりやすく、見落としがちなポイントです。
サーモスタット（提供：TSURINEWSライター杉浦永）点検方法は、エンジンカバーを外すと見える、この部分がサーモスタットとなっています。 固定してあるボルトを外すとサーモスタットが姿を現します。エンジンが急に止まりやすい場合やエンジンが熱いと感じたら、サーモスタットの潮噛みや劣化が進んでいる場合がありますので、すぐに交換をオススメします。
左が劣化したサーモスタット（提供：TSURINEWSライター杉浦永）＜杉浦永／TSURINEWSライター＞
