6~10月は落とし込み釣りで狙うチヌの最盛期。このタイミングで始めてみようと考えている人も多いのでは?今回はそんな方に向け、入門者にお勧めの専用ザオを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター秦厚治朗)
チヌ最盛期で入門のチャンス
温暖化で地域性にもよるが厳冬期以外ほぼ年中楽しめるチヌ落とし込み釣り。一年の内でも6~10月までは最高なシーズンだ。中でも例年7月前後は初めてこの釣りをされる方でも数釣りが可能なお祭月間!まさに今が最高のシーズンといえる。
初心者にお勧めのチヌ落とし込み
チヌ落とし込み釣りを大きく分類すると、3種類考えられる。
一つ目が、専用の目印仕掛けを使用した落とし込み釣り。二つ目が印仕掛けを使用せず、ミチイトの動きでアタリを見極めるヘチ釣り。そして、三つ目が少し遠めのポイントを長ザオで狙う前打ち釣りである。
6月以降のチヌ落とし込み釣りでの超ベストシーズンにおいては、エサを底まで落とさず基本海面から2ヒロまでを手返しよく狙っていく釣り。なので、初めての方には目印仕掛けがオススメ!
ということで今回は、目印仕掛けを使用したオーソドックスなチヌ落とし込み釣りをこれから始められる方に向けて、サオ選びの方法を紹介したいと思います。
サオの長さ
まずはサオの長さから説明しよう。
ヘチ釣りでのサオの長さは2.4m~3m、前打ち釣りでのサオの長さは5.3~6.3mが平均的なサイズ。
今回紹介する目印仕掛けを使用したオーソドックスな落とし込み釣りでのサオの長さは、3.6~4.5mが平均的な長さ。ちょうど3種の釣りの中間的な長さを使う。
地域地方により堤防の形状や釣り座から海面までの高さ等々かわるので一概には言えないが、サオの自重や持ち重り感(モーメント)強風時でのサオさばきなどを考えると、一番オールマイティに使えるのが3.6mである。実際、この1本でこと足りるし、十分である。
サオの調子
次にサオの調子だが
5:5の本調子
6:4調子
7:3調子
8:2調子
9:1調子
のラインナップがある。
フィールドが垂直ケーソン堤防やスリットケーソン堤防、また障害物が点在するストラクチャー周りなどで使用するサオの調子も変化するであろうと思われる。
何の障害物もない普通の垂直ケーソン堤防では、ペランペランのヘラザオ的な5:5の本調子でも、楽しみながら年無しにも十分対応できるが、スリットケーソン堤防での釣りでは、特殊な仕掛けに変更しないと難しい。
また、障害物がきつい釣り場では9:1調子くらいのサオにPEラインを挟んだ仕掛けで魚を引っ張り出さないと取れない場合もある。好みが軟調ザオか、硬調ザオか?にもよるが、最初の一本なら7:3調子くらいが無難でオススメ!
7:3調子くらいのサオなら、本調子ザオに多いサオダレ感がなくて、仕掛投入時等のサオ捌きが楽で手返しもスムーズになる。勿論、魚が掛かれば綺麗に胴まで曲がるので、魚の引きも十分楽しめる。そういう意味でも、初めての方にはオススメだ。
他の調子でステップアップ
その次にアイテムを揃えるのなら6:4のチヌ調子や5:5の本調子。慣れないとサオ捌きがもたつくかもしれないが、サオ先が海面に突き刺さるようなスリリングな駆け引きが楽しめる。
最後に揃えるのなら、8:2調子や9:1調子の、正に棒の様な硬いサオだろう。これらもストラクチャー周りなどで活用できるので、余裕があれば保持しておきたい1本である。サオの調子はカタログなどに記載されているし、釣具店でも確認できる。