ライトゲーム界にタングステンのジグヘッドが現れた。この新製品のもたらした革命はあまりに大きい。素晴らしい発明品TG製ジグヘッドについて、徹底してその魅力を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
タングステン製ジグヘッド
タングステンのジグヘッド(以下TG製ヘッド)と、一般的なジグヘッドで、まず何が大きく違うか?それは、比重だ。実に1.7倍、タングステンのジグヘッドの方が比重が大きい。
これは何を意味するかというと、同一の重量ならば、ナマリ部分の大きさを1.7倍小さくできるということだ。下の比較画像をご覧いただきたい。確かに2倍近くTG製ヘッドの方が小さい(注2gと3gの比較ですが)。
そして従来のナマリ製ジグヘッドより比重が1.7倍大きい恩恵は大きい。それについては後に詳述するが、ここでひとつ「ナマリのシルエットをコンパクトにできる」ことについてその意味に触れておくと、魚にナマリ部分を見切られにくい長所がある。つまり、ワームとリグったその姿を、よりナチュラルに水中に溶け込ませられる。これは賢く繊細なアジ・メバル相手には大きなアドバンテージだ。
3つの革命
ナマリ製のジグヘッドより1.7倍比重が大きいTG製ヘッドがもたらした、3つの革命について解説する。「とにかく飛ぶ」「とにかくよく沈む」という特長により得られるメリットだ。
遠方攻略
ナマリ部分のシルエットが小さいことで、同一重量のヘッドと比べると、TG製ヘッドは「とにかく飛ぶ」。たとえば0.8gのヘッドで届く範囲が、もうひと伸び、ふた伸びする。通常ならば1gのジグヘッドを使わないとサーチできないエリアを、0.8gのヘッドでやれる。これはアジングアングラーなら、非常にありがたく感じるはずだ。沖のレンジ、特に表層をやりやすいという点で(中層以下ならば普通のナマリヘッドで重くしてもいい)、TG製ヘッドは非常に強い。
レンジが入れやすい
「とにかくよく沈む」のもTG製ヘッドの特長で、レンジが入れやすいメリットがある。しけている海などでこの恩恵は大きく、また、凪いだ海でも縦のフォールスピードに反応するアジ・メバルに対して効果的だ。だが後述するように、レンジが入れやすいということはこちらの意識の持ち方次第では弱点ともなりえるので注意したい。
風対応
風に対する抵抗を小さくできる、これもTG製ヘッドのすごいところだ。とりわけ1.3inch程度の小さめのワームと組み合わせたときに、その実感が大きい。多少の風が吹いていても狙いの場所に落とせる。エステルライン最細号数0.2号で運用することで、おそらく現在、ショアのライトゲームでは最大の風対策となるはずだ。