いよいよアユ釣りシーズン開幕。昨年はコロナ禍の影響はあったが、今年は一部漁協を除き例年通りの解禁となりそうだ。今回は松阪市を流れる櫛田川上流、波瀬川を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石橋英之)
足で稼ぐ渓流相
今年の解禁は6月20日。放流は湖産1200kgを波瀬川中心に、海産300kgが本流に放流されている。釣り場は国道166号線を奈良方面に走り、赤桶のエン堤から上流が櫛田川上流漁協管内になる。
田引地区から森地区の本流は海産を中心に放流されているが、森地区は蓮川上流のダムの影響で釣果も芳しくなく、あまりおすすめできない。森地区で蓮川と波瀬川が合流。国道沿いの波瀬川はダムの影響を受けないのでおすすめだ。
典型的な渓流相で、湖産が放流されているため比較的釣りやすいが、逆に一度サオが入ると数は出ない。反応が悪くなったらポイントを変わるか足で稼ぎたい。しかし場所によっては両岸が岩のため、川通しが難しい所があるので無理はしないでほしい。
ポイント紹介
さて具体的なポイントを2カ所紹介しよう。
山林舎前
国道を奈良県方面に走ると、左側に波瀬駅がありこの対岸が山林舎だ。駐車スペースも十分ありトイレも完備されて、足場も良く年配者や女性にもおすすめだ。
つり橋で対岸に渡るが、このつり橋上下はだれが見てもサオを出したくなる。
一面にひと抱えの石が入っている平瀬で、水質が抜群で水の中がよく見えるため、ポイントへのアプローチは要注意。できる限り自分より上流を釣るようにすることが大事だ。また湖産アユなのでオトリはあまり動かさず、1つの石で止め泳がせをするのが有効だ。
具体的には上流に向かってサオを立て、サオ先の下にオトリを置いて仕掛けを張り気味にし、尻尾を振らせるイメージ。ひとつの石でも裏、前、右、左と10cm刻みでオトリを動かす感じだ。この瀬の下は淵で、ここは魚がたまる。ゆっくり泳がせて反応を見よう。水温が上がると、流れ込みの波立ちでやる気のある魚が掛かる。
波瀬小学校前
山林舎から下流右岸側に波瀬小学校がある。駐車スペースもあり人気のポイントだ。川に降りてすぐ上に短い瀬があり、ここはやる気のある魚が着く。一筋一筋丁寧に探りたい。
橋下流は川幅が狭くなるが、ひと抱えの石がびっしり入っておりやる気のある魚が掛かる。下流のヒラキも橋上流同様鏡のトロ場。群れアユ狙いだが、時間帯が合えば数は出る。