【2021中部】梅雨グレ好機到来 爽快かつハードな釣りを満喫しよう

【2021中部】梅雨グレ好機到来 爽快かつハードな釣りを満喫しよう

第2のグレシーズンと言われる梅雨グレ。ここではそんな梅雨グレ攻略のイロハを解説する。ぜひ皆さんもこの時期ならではのドラマを体感してほしい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

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海釣り 磯釣り

梅雨グレの特徴

寒いなかでじっくりと狙う寒グレに比べると、梅雨グレは手返しは早く魚の引きは強く、気温上昇のなかで爽快かつハードな釣りとなる。30cm級2ケタに40cmオーバーが何匹もという日もあれば、エサ取りに翻弄される日もある。魅惑の尾長グレに、イサキ、マダイもサオを曲げ、訳の分からない強烈なバラシも多い。

【2021中部】梅雨グレ好機到来 爽快かつハードな釣りを満喫しよう条件が良ければこんな釣果も(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

5月から紀東の各磯では半夜釣り(夕釣り)が始まる。産卵を終えて食い気の高まった大型グレに加え、水温上昇で活性の高まった中~小型のグレが活発に釣れるようになる。梅雨を過ぎ初夏でも釣れるのだが、暑さで釣り人の方が徐々にシーズンオフとなる。

釣期は短く、天候が落ち着かない日も多いが、曇り空や波気はグレの食いを立たせる。天候が良く行けるなら集中して行くようにしよう。

梅雨グレ狙い時の服装

冬場と違って軽装で行けるのが魅力。暑くなっても最近はクールシャツなどがあって涼しい。朝夕や風の日などを考えると、ウインドブレーカーの上下スーツなどが役立つ。もちろん梅雨なので、天候によってはレインウェア(カッパ)も忘れずに。帽子と日焼け止めは必要だ。サンバイザーも涼しい。夏日には麦わら帽が最高。私もバッグに入れておいて、磯では麦わらをよくかぶる。

日焼けとケガ、虫よけの面から、半袖半ズボンはお勧めしない。真夏日には休憩を十分取ろう。汗をかくので汗と潮臭くならないように、帰りの着替えも忘れずに。

梅雨グレの装備

暑くなる日には、磯へ氷を入れたクーラーを上げたい。せっかくの魚を傷めてしまっては台無しだ。また飲料や食料も冷やしておきたい。飲料は暑い日だと半日で1.5L、朝夕の通し釣りでは3Lはほしい。半分を凍らせて持ち込めば氷代わりになるし、後半溶ければ冷たいまま飲める。

私はクーラーの中で魚と食料がゴチャゴチャになるのが嫌なので、食料は軽いソフトクーラーに入れて持ち込む。30度を超えるような日には、ソフトクーラー2つを重ねるか、食料を安い保冷バックなどに入れると保冷力が断然アップする。

またクーラーの上にタオルを掛けたり、サオケースで日陰にしたりするだけで、保冷力がかなり違ってくる。ゼリーやプリン、そうめんなどを暑い磯で食べると最高。気分転換にもなる。

エサも食料も多くて、どうしても荷物が多くなるこの時期の磯。渡礁はみんなで協力しよう。

梅雨グレ狙いの仕掛け

水温のせいか、グレは寒の時期よりずっと力が強い。寒グレは結構細ハリスで獲れてしまうが、梅雨グレには太めの仕掛けを使いたい。あくまで口太グレ狙いなら、ラインは2号でいいと思う。しかし尾長グレや大型マダイが食ってくることを考えると、2.5号か3号を使いたい。バケモノ級、正体不明のバラシを取りたいというなら、3.5号、4号を考えてもいい。

【2021中部】梅雨グレ好機到来 爽快かつハードな釣りを満喫しよう冬に比べてパワーはかなり強い(提供:週刊つりニュース中部版 大道勝彦)

サオは磯ザオの1.25~1.75号。太ハリスなら2号でもいいだろう。この時期は、トーナメントスタイルとは違ったグレ釣りをしてほしいと思う。グレ競技スペシャルⅣは先調子でパワーのあるサオで、良型の尾長グレにも対応する。紀東ではグレをコントロールしやすい先調子のサオが人気のようだ。

ハリはMシステム尾長くわせの7.5~8.5号あたり。太い仕掛けにも対応してリーズナブルなのは、競技グレや寒グレなど。グレは活発に食ってくるし、早くエサを落としたい状況が多いので、細軸にこだわることはない。

ウキはゼクトのM、R-G+あたりが間違いのないところ。9~10gのウキがお勧めだ。遠投したいときや風の強い日には、同じくディスペイドが最高。

梅雨グレ狙いのエサ

基本的にはボイルオキアミオンリーでいいと思う。サイズはL。配合エサは魚を寄せて活性を上げるが、この時期どうしてもエサ取りを寄せて活性を上げてしまう。ただボイルオンリーだと遠投が効かないので、バッグに配合エサを入れておいてどうしても必要なときは使えばいいと思う。

私はグレパワーV10など、ボイルの色に合わせて白系を使う。浮かないよう完全解凍して水を吸ったボイルを、ややベトッとした程度に混ぜ込む。多少は浮いてしまうのだが、それでいいと思う。寒グレと違ってグレは広範囲に動くし、タナは浅い。カモメもやたらと来ない。むしろ浮いて流れて沖にポイントができた方が面白いと思う。

ウキを流すと、思ったよりどんどん流れてしまう。同じようにまきエサもどんどん流れている。ぜひ潮下の沖のポイントを狙ってみてほしい。ただ、浮いて流れて小サバなどを寄せてしまう場合もあるようだが……。

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